マハレズのマンC移籍でどう変わる? 岡崎慎司の立ち位置は!? レスターの現状をレポート

2018年07月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

マハレズ退団の穴埋めに動くレスター。

レスターは今、マンチェスター・Cに移籍したマハレズの穴埋めに奔走している。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップの熱狂が続くなか、欧州の各クラブは来る新シーズンに向けた準備に余念がない。

 移籍市場では、クリスチアーノ・ロナウドのユベントス電撃加入やジャンルイジ・ブッフォンのパリ・サンジェルマン移籍など、大物の動向がサッカーファンを賑わしている。そして、レスターから6000万ポンド(約90億円)でマンチェスター・シティに移ったリャド・マハレズも、今夏の市場で世間の注目を集めた一人といえるだろう。

 そこで気になるのは、そのマハレズを引き抜かれたレスターのチーム状況だ。

 2015-16シーズンに"奇跡"といわれたプレミア制覇を成し遂げたチームは、この2年で監督交代を繰り返し、安定感を欠いている。欧州行きを目標に据えた昨シーズンも、一時は降格圏に沈み、トップ10入り(最終順位は9位)がやっとという、不満の残る一年を過ごした。

 そんななかで、いわば攻撃のスイッチとなってきたマハレズを抜かれたレスターは、チーム作りにおいて大きな見直しを図らなくてはならなり、忙しい夏を過ごしている。

 2014年1月の加入以来、マハレズはレスター必殺のカウンターの起点となってきた。その鋭いドリブルと正確無比なキックで得点機を幾度となく演出してきた韋駄天は、その双肩に、攻撃のあらゆるタスクを託されていたと言っても過言ではなかった。

 それだけに、マハレズの代役を見つけるのは至難の業だが、レスターは一早く候補を確保している。イングランドU-21代表MFのジェームス・マディソンである。

 昨シーズン、英2部のノーリッジに所属した21歳の俊英は、公式戦49試合に出場して15ゴール・11アシストと一躍ブレイク。切れ味鋭いドリブルから積極果敢にゴールを狙うプレースタイルは、マハレズとの共通点が少なくないだけに期待ができる。

 地元紙『Leicester Mercury』は、マディソンについて「チャンスメーカーとしての資質に長けており、間違いなくフィットする」と紹介。これだけ期待値の高い新戦力の加入によって、デマライ・グレイやフォッセニ・ディアバテといった2列目のポジションを争う選手たちの奮起も促し、チーム内でポジティブな競争意識が芽生える可能性は高い。

 さらに同紙は、レスターがトリノからスペイン人ウインガー、イアゴ・ファルケの獲得に向けて動いていることを報じており、マハレズの穴埋め作業は着実に進んでいるようだ。

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