“休養”できた香川真司、ベルギー戦に「一発勝負はすべてが起こりうる」と自信

2018年06月29日 白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

まるでサッカー少年のようにウキウキしているようだった。

ポーランド戦は休養した香川。ベルギー戦は先発復帰が有力視される。(C)Getty Images

[ロシアW杯・グループH]日本0-1 ポーランド/6月28日/ヴォルゴグラード
 
 取材ゾーンに表われた香川真司は、晴れやかでウキウキしているかのようだった。
 
 過去2試合はスタメンだったが、このポーランド戦は出番なし。セネガル戦→ポーランド戦→決勝トーナメント1回戦(相手はベルギーに決定)と中3日での試合が続くため、日本の背番号10もコンディションを考慮されてベンチを温めた。記者団に「休養だと思っている?」と問われると、素直にこう返した。
 
「そう捉えています。良い休養になったと。次に中3日でまた試合があるので、そこに全力を尽くして良い準備をしたい。改めて考えなきゃいけないのはここから。ここから本当に新たな戦いというか、僕はそう捉えているし、気を引き締めて次に臨みたいなと思います」
 
 2010年の南アフリカ大会はバックアップメンバーで、主力だった2014年のブラジル大会はグループリーグ敗退。W杯の決勝トーナメントは自身初だ。「グループリーグを突破するのは、決勝トーナメントで勝ち上がる以上に難しいと思う。今日は負けたけどグループとして勝ち上がれた」とチームの出来を評価したうえで、ベスト16以降の戦いについてこんな見解を示した。
 
「ここからはすべてが起こり得る。一発勝負なので。とくにベスト16やベスト8は力の差をそんなに感じないと思います。ベスト4やファイナルは分からないですけど。僕のチャンピオンズ・リーグの経験上ね。ベスト16、ベスト8というのは何が起こるか分からない。本当に切り替えて、楽しみですね」
 
 最後に「ここからですね。本当に。また気を引き締めてやるだけかな」と語った香川は、未知の領域であるW杯の決勝トーナメントが楽しみで仕方がないという表情をしていた。まるでサッカー少年のように――。日本が誇るナンバー10は、心身ともに充実した状態でベルギー戦を迎えられそうだ。
 
取材・文:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

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