【ナイジェリア1‐2アルゼンチン|W杯選手採点&寸評】MOMは決勝ゴールを挙げた伏兵ロホ! ナイジェリアも天敵相手に大健闘

2018年06月27日 内藤秀明・サッカーダイジェストWeb編集部

アルゼンチン――勝点3をもぎ取った事実は高く評価できるが。

(C)SOCCER DIGEST

[ロシアW杯グループD]ナイジェリア 1-2 アルゼンチン/6月26日/サンクトペテルブルク

【アルゼンチン|採点・寸評】
チーム 6

攻撃時はメッシを右サイドに置いて4-3-3、守備の時間はペレスが右サイドをカバーしてエースが攻め残る4-4-2の可変型のシステムは、今後、決勝トーナメントを戦う上でのひとつの型になるはずだ。まだまだ完成度が高いとは言えないものの、得点の取り方が見えたことと、重要な試合で勝点3をもぎ取ったことは高く評価できる。

[GK]
12 フランコ・アルマーニ 6.5

PKの場面では早く動き過ぎたようにも見えたが、責任を問うのは難しい。それよりも突然の起用だったにもかかわらず、大きなミスなく大舞台を乗り切ったことが素晴らしかった。

[DF]
2 ガブリエル・メルカド 6.5

1試合を通じて攻め上がりのタイミングが遅く、前方に入ったメッシをサポートできなかった。しかし、86分には値千金の決勝弾をクロスでアシスト。最後に結果を残した。

3 ニコラス・タグリアフィコ 6
決定機に絡むことはなかったが、サイドに張りたがるディ・マリアの代わりに中央に顔を出すなど、臨機応変に攻撃のサポートを行なった。

☆MAN OF THE MATCH
16 マルコス・ロホ 7.5

あわやPK献上かというシーンもあったが、球際で抜群の強さを見せ、高い位置でのボール奪取に成功。終了間際にはチームを救う決勝弾を、苦手な右足で決めた。ゴールの価値を考えればマン・オブ・ザ・マッチにふさわしい。

17 ニコラス・オタメンディ 6.5
クロアチア戦の慌てぶりは何だったのかと思うほどに落ち着いた守備を披露。またボックス内で6度もクロスやロングボールを跳ね返すなど、空中戦でも無類の強さを見せつけた。
 
[MF]
7 エベル・バネガ 7

このMFがいるといないとで、アルゼンチン代表は激変する。90本というパス本数がすべてを物語っているだろう。長短のパスでリズムを作りつつ、ときには中盤でキープしてタメも作った。決定機に結びついた攻撃はすべてバネガから始まったと言っても過言ではない。先制点の場面でも、素晴らしいロングフィードでアシストを記録した。

14 ハビエル・マスチェラーノ 5
ホールディングのファウルに厳しい今大会の傾向を知りながら、CK時に相手をつかむ行為は安直だった。多くの時間、守備面で貢献していたのは間違いないものの、ロホのゴールがなければ、戦犯のひとりに挙げられていた可能性も。

15 エンソ・ペレス 6 (61分OUT)
守備が免除されているエースの代わりに、右サイドの守備に奔走。攻撃面で違いを作るシーンはほぼなかったが、自身に与えられたノルマはこなしたと言えるだろう。
 

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