絶好機を外しても「折れたらダメ」大迫勇也が見せつける"半端ない"メンタリティ【ロシアW杯】

2018年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ただチャンスは僕らだけではなく、相手も外しているわけであって…」

大迫はセネガル戦で絶好機を逃したが、すでに気持ちを切り替えているようだ。(C)Getty Images

 変える部分と継続する部分。10日間でグループリーグ3試合を行なう短期決戦のなかで、大迫勇也はそれらを明確に整理していた。日本が手にした勝点は、ここまで1勝1分けで勝点4。第3戦のポーランド戦で勝点1以上を取れば、決勝トーナメント進出が決まる。「やっぱり日本よりも普通に戦えば実力が上の相手(コロンビア、セネガル)に対して、4を取れているってことは素直にプラスに考えるべき」と評価したうえで、切り替える部分についてこう続けた。
 
「セネガル戦では僕自身チャンスもあった。そこでしっかりと決めなければいけないシーンっていうのはあったので、そこは次しっかりと決められるようにするだけと思う。本当短期決戦なので余計なことを考えずに、次、次という風にやるようには心がけている」

 セネガル戦の61分、右サイドの柴崎岳からゴール前にグラウンダーのクロスを空振りし、得点機を逃した。直後こそ天を仰いだが、引きずることなく、プレーを続けた。特に試合中盤からは、下がってパスを受け、正確に落とした。トップ下の香川真司、ボランチの柴崎岳が前を向いた状態でボールを持つシーンを作り出し、そこからサイドへ展開。日本にとって良い時間帯が続いたのは、大迫の動きがあったからこそ。
 また、守備でもセネガル代表のアリウ・シセ監督に「我々が良いプレーできなかったのは15番の選手がいたから。我々のDFに大きなプレッシャーかけ続けた。だから良いプレーできなかった」と言わしめる動きを見せた。
 
「もちろんチャンスは決めなければいけないし、悔しかった場面ですけど、ただチャンスは僕らだけではなく、相手も外しているわけであって、そこでメンタル的に折れることのほうがダメなことだと思っている。(FIFAランクで劣る)僕らはミスすることを承知のうえでチャレンジするしかない。そこはもう続けて、続けて前を向いてやるしかない」
 
 一方で継続するのは、勝利を目指すという部分だ。格上のセネガル戦も西野朗監督の「勝ちに行く」という号令の下、2度リードを奪われながらも、追いついた。
 

次ページ大迫は大会前から「FWは点」「歴史を塗り替える」と繰り返してきた

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事