【W杯展望|ウルグアイ×ロシア】絶好調ロシアが「最大格差」を覆すか

2018年06月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ホスト国は2試合で8ゴールと勢いに乗る。

故障者/ウルグアイ=なし ロシア=ジャゴエフ
出場停止/ウルグアイ=なし ロシア=なし

ロシア・ワールドカップ グループA・第3戦
ウルグアイ-ロシア
6月25日(月)18:00(日本時間23:00)キックオフ/サマラ・アレーナ(サマラ)

 
 大会前に発表されたFIFAランクはウルグアイの14位に対し、ロシアは70位。この56差というのは、グループリーグ全48カードの中でもっとも大きな格差なのだが、もはやなんの参考にもならないだろう。ホスト国のロシアが乗りに乗っているからだ。
 
 初戦でサウジアラビアを5-0で破ると、続くエジプト戦も3-1で快勝し、早々にラウンド・オブ16進出を決めた。因みに、8得点というのは10年大会で優勝したスペインが7試合で挙げたゴールと同じ。それを2試合で叩き出したわけだ。
 
 対照的に僅差(エジプトに1-0、サウジアラビアに1-0)の連勝で16強入りを決めたウルグアイとの第3戦は、いわゆる「首位通過を懸けた戦い」となる。もっとも、1位になったとしてもメリットがそれほどなく、モチベーションを高める要素はあまり見当たらない。
 
 というのも、1位でも2位でも、決勝トーナメント1回戦ではB組のスペインかポルトガルのどちらかと当たる可能性が高い。いずれにしても難敵で、しかもA組のほうが先に試合を行なうため、キックオフ時点ではB組の順位は決定していないのだ。
 
 従って、是が非でも勝つ必要はないため、これまで出場機会の少ない選手を起用するケースも十分に考えられる。
 
 とはいえ、ロシアとしては地元の大観衆の前で、下手なゲームはできない。何より勢いを維持するためにも、これまで通り積極的な姿勢でこのゲームに挑むだろう。双子のミランチュク兄弟など、控え組にはアピールの場となりそうだ。
 
 得失点差で下回るウルグアイが首位通過を果たすには、勝点3が必要になる。ただ、無理に攻撃を仕掛けてバランスを崩すようなことは避け、持ち前の堅守速攻スタイルを貫くだろう。2位になったとしても、負けなければいい。そんなスタンスでこの一戦に臨むはずだ。
 
 ルイス・スアレスとエディンソン・カバーニの2トップが出場すればもちろん注目だが、ともにリーガ・エスパニョーラでゴールを量産したクリスティアン・ストゥアニやマキシ・ゴメスが先発の機会を与えられても不思議はない。

 勝負を分けるのは、バックアッパーの活躍になるかもしれない。
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