【日本代表】「ある程度、メンバーを固めたい」連日の非公開で西野監督が覗かせる勝負師の一面

2018年06月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「コロンビアとしては捉えづらいのでは」と不敵に笑った

「システムもキャスティングも変えているし、リスタートもやっていない」と西野監督。敵国に情報を与えていないのは好材料だろう。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

 グループリーグ初戦のコロンビア戦(19日、サランスク)が4日後に迫った15日、ベースキャンプ地カザンで調整中の日本代表が練習を冒頭15分を除き非公開にした。西野朗監督は就任後の3試合は前日、前々日を除いて公開してきたが、今回は2日間前倒し。試合前日の18日まで4日連続でカーテンを敷く。

 約1時間半の練習後にはロシア入り後初めて日本報道陣の取材に対応。「リスタートの部分やメンバーのこともあり、どうしてもオープンにできないところがある。非公開がゲームまで続きますが、ご理解いただきたい。皆さんには申し訳ないですが」と丁寧に説明した。
 
 就任後の3試合はメンバー、システムをめまぐるしく変えた。初陣となった5月30日のガーナ戦は3―4―2―1布陣を敷き、0―2で敗戦。6月8日スイス戦は4―2―3―1布陣で0―2で敗れた。同12日パラグアイ戦はスイス戦から先発10人を変更して4―2で快勝。3試合を終え「システムもキャスティングも変えているし、リスタートもやっていない。コロンビアとしては捉えづらいのではないでしょうか」と不敵に笑い、勝負師の一面をのぞかせていた。
 
 指揮官は「カザンに来てからは、ある程度メンバーを固めたいと考えていました。今日がそのスタート。セットプレーを中心にやりました。今日(15日)はディフェンスの部分だけ。明日(16日)はオフェンスをやります。まともにセットした中では対抗できないことも考えられるので、トリックというか、変化した形も使いたい」と明かした。

 この日から先発布陣を固めて、本格的なコロンビア対策に着手。午前のミーティングではコロンビアの攻撃のセットプレーを編集した映像を流し、練習ではリスタートの守備に大半の時間を割いた。
 
 情報漏えい阻止へ、厳戒態勢が敷かれている。日本代表が宿泊、練習を行なうロシアの強豪ルビン・カザンの施設周辺は軍部、警察が24時間態勢で警備にあたる。計約60人が動員され、爆発物を探知するシェパード2頭も敷地内外を動き回っている。練習場近辺を歩いているだけで追い払われる状態で、徹底的にガードされている。
 

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