トッティのF組大胆予想――本命ドイツは連覇危うし!? 主力のコンディション次第か【ロシアW杯】

2018年06月17日 サッカーダイジェスト編集部

メキシコはドイツも軽視できない存在。スウェーデンはあの男がいれば…

【写真】M・エジル(左上)/J・エルナンデス(右上)/V・クラーソン(左下)/ソン・フンミン(右下)

 かつてイタリア代表の一員として06年のドイツ・ワールドカップを制した"王子"フランチェスコ・トッティに、グループリーグを展望してもらった。このレジェンドの見解からは今大会の全体像も浮かび上がってくるはずだ。

分析●フランチェスコ・トッティ
取材・文●パオロ・フォルコリン(ガゼッタ・デッロ・スポルト)
翻訳・コーディネート●利根川晶子

――◆――◆――

グループF
◎本命 ドイツ
〇対抗 メキシコ
△穴  スウェーデン
    韓国


 ワールドカップ連覇を目指すドイツは難なく決勝トーナメントへ駒を進めるはずだ。ただ、油断は禁物。ノイアー、ボアテング、エジルと主力選手のコンディションが不安で、未知数な部分があるからだ。さすがにグループリーグで敗れることはないだろうが、その先の戦いまでは読めない。

 ドイツに次いで2位通過しそうなのがメキシコ。注目はやはりチチャリートことエルナンデスだ。他にも重鎮CBのモレーノなどヨーロッパのクラブで躍動している選手がいるだけに、ドイツも軽視できない存在だろう。

 我がイタリアを予選でどん底に突き落としたスウェーデンも、本大会では厳しい戦いを強いられそう。イブラヒモビッチがいれば、また話は違ってきたが……。

 最後に韓国。トッテナムで活躍するソン・フンミンを軸にスピード豊かなチームで、スウェーデンとの大会初戦をモノにできれば面白い。とはいえ、チャンスはあまりないだろう。
 
PROFILE フランチェスコ・トッティ/1976年9月27日生まれ、イタリア出身。現役時代はFWもしくは攻撃的MFでプレー。25シーズンにわたってローマに在籍した。元イタリア代表で、2006年ドイツ・ワールドカップの優勝メンバーである。

※ワールドサッカーダイジェスト増刊『ロシア・ワールドカップ出場32か国完全選手名鑑』(6月7日発売号)より転載
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