【スイス戦の見どころ】試練の長友佑都。左サイドで対峙するのはかつての…

2018年06月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

長友の負担を軽減するうえで重要なのが…

シャキリやリヒトシュタイナーとのマッチアップは? 長友のパフォーマンスに注目だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 6月8日にルガーノで対戦するスイス代表は、テクニカルなサッカーを志向している。本田圭佑が「組織的にまとまっている印象」と言うとおり、攻守のバランスも素晴らしく、先の親善試合では強豪のスペインに1-1と引き分けた。 
 
 ワールドカップの過去3大会(06年から)で二度グループリーグを突破した実力国で、現在のメンバーを見ても欧州の主要クラブでプレーしている選手がズラリと揃う。司令塔のグラニト・ジャカが左膝の怪我で欠場する見込みだが、それでも日本にとって難敵なのは変わらない。
 
 日本が警戒すべきは、4-2-3-1が基本システムのスイスの右サイド。躍動感溢れる突破が売りのMFジェルタン・シャキリ、ユベントスなどでの実績が十分のDFシュテファン・リヒトシュタイナーと2年前のEUROでも活躍したタレントがどっしりと構えているのだ。4-2-3-1システムの左サイドバックで先発するだろう長友佑都は、このふたりについて次のように述べる。
 
「シャキリはかつてインテルでチームメートだったし、個人的にも連絡を取るほど仲が良かったんですね。リヒトシュタイナーは(ユーベ戦で)ずっと勝負してきた相手なので、楽しみではあります」
 
 では、そんな彼らとのマッチアップについてはどうなのか。
 
「シャキリは左利きなので、カットインからのシュートは消しに行きたい。ただ、彼だけじゃなくて、リヒトシュタイナーもどんどん上がってくる。1対2の状況を作られる可能性もたくさんあって、その時に僕はどう対応するのか。そこはちょっとすごく難しい状況にはなるかなと思います」
 
 長友の負担を軽減するうえで重要なのが左サイドハーフのパフォーマンスだろう。宇佐美貴史もしくは乾貴士のどちらがスタメンを張るにしても、守備面での働きは試合の行方を左右するポイントのひとつになりそうだ。
 
 日本の左サイドに限らず、スイス戦での守備に関してはトップ下での先発が濃厚な本田圭佑も相当意識するという。
 
「守備が良ければしっかりと攻撃の特長を出せる。その逆も然りなんですけど、スイス戦に限っていえば守備でいくつか試したいパターンがある。ハメることができたパターンと、ハメられない場合でのプレス、大きく言えばそのふたつ。しっかりポジションを確認しながらやっていきたい」
 

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