【日本代表】ニア? ファー? 高さで劣る日本がセットプレーで狙うべきポイント

2018年06月06日 サッカーダイジェスト編集部

「ニアに二枚、相手のストーンと潰れるぐらいでもいい」(昌子)

6月5日のトレーニングはセットプレー中心の内容。入るべきポイントやキッカーとのタイミングを入念に確認した。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 コロンビア、セネガル、ポーランド。日本がグループリーグで対戦する、いずれも格上の相手からいかに勝点を奪うか。
 
 チーム作りはまだ、「自分たちがどう戦っていくか、というところにたぶんフォーカスしている」(東口順昭)段階であり、戦術面のディテールまで詰められていないようだが、コロンビアとの初戦まで残された時間は決して多くない。
 
 攻守両面で手探りの状況とも言えるが、失点を防ぐ守備戦術の構築を急ぐと同時に、勝利を引き寄せるための手段、すなわち"点を取る"準備も進めなければならない。
 
 その意味で、「自分たちのやりたいことをけっこう好きにできる、サッカーで唯一の時間」(昌子源)であるセットプレーは、即効性のあるアプローチのひとつだろう。6月5日のトレーニングでは、「ドリル的にいろんな位置で」(東口)、ディフェンスを置かない「セットプレーをメインでやった」(昌子)。
 
 ニアやファー、マイナスと各ポイントに必ず人が入っていくことや、キッカーとのタイミング、クリアされた後の二次攻撃などを意識しながら練習は行なわれたが、ライバルチームと比べて"高さ"という点でも引けを取る日本の有効な戦略とは?
 
 東口は「どっちにしろ、どのチームも日本より高いし、たぶん、ばーんと放り込んで勝てるような相手はいない」としたうえで、「低くて速いボールを先に触るとか」とイメージを膨らませる。
 
「だからニアは絶対に入れるし。ストーンとかいたら、とにかくその前で触って、コースを変えるなりする」
 
 正攻法のエアバトルで勝てなければ、どれだけ効果的に"ひと手間"を加えられるか。とりわけニアでの勝負について、昌子は「絶対に相手より先に触りたい時は、ニアに二枚、相手のストーンと潰れるぐらいでもいいと思う」と語る。
 
 本田圭佑、柴崎岳、香川真司と精度の高いボールを蹴れる選手がいる。昨年11月のブラジル戦、今年3月のウクライナ戦では、いずれもセットプレーから槙野智章がヘッドでゴールネットを揺らしている"実績"もある。
 
 セットプレーはチーム力がそこまで大きく影響しないだけに、格下と見られる日本にも十分チャンスはある。CKやFKを重要な得点パターンにできれば、日本の勝機はぐっと高まるはずだ。
 
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