【総体予選】愛知予選は劇的決着!残り5分で刈谷が起こした奇跡

2018年06月03日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

残り1分の時点では3位。このままいけば予選敗退となるなかで...

終了間際に逆転。刈谷は土壇場で試合をひっくり返し、2位で全国大会に挑むことが決まった。(C)SOCCER DIGEST

 8月7日に三重で開幕するインターハイ(全国総体)。全国各地で夏の大舞台行きを懸け、熱戦が展開されている。
 
 そのなかで代表校が劇的な形で決まったのが、2チームに出場の権利が与えられる愛知だ。
 
 愛知予選は各ブロックを勝ち上がった4チーム総当たりの決勝リーグにより、インターハイの出場校が決まる。今回、2枠を巡るラストサバイバルに東海学園、刈谷、名古屋、名経大高蔵が挑んだが、2節を終了した時点で全チームに突破の可能性が残される大混戦となった。

 最終節前の順位は下記の通りだ。

 順位 チーム名 勝点 得失点差
1位 東海学園  6  1
2位 名古屋   5  2
3位 刈谷    2 -1
4位 名経大高蔵 1 -2
 
 愛知の決勝リーグは引き分けがなく、同点の場合はPK戦で勝敗を決着。そのため、80分での勝利が勝点4、PK勝利が勝点2、PK負けが勝点1を与えられる特殊なレギュレーションになっている。そのため、全チームが上位2位に入る可能性を残しており、最終戦の結果が順位に直結する形となったのだ。
 
 そして、迎えた6月2日の最終節。劇的な展開で出場権を手にしたのは、2節終了時点で3位に付けていた刈谷だ。
 
 4位・名経大高蔵と対戦した刈谷が、2位以内に入る最低条件は80分で勝利すること。その上で名古屋が東海学園に敗れれば無条件で突破が決まり、東海学園が80分で敗戦した場合と、名古屋がPK負けを喫した場合は、得失点差で相手を上回らなければならなかった。
 
 不利な条件で大一番に挑んだ刈谷は1点のビハインドを背負いながらも、前半終了間際に追い付いて1-1でハーフタイムを迎えた。

次ページ残り5分で1-2。追い込まれた刈谷が驚異的な粘りを披露!

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