【岩本輝雄】西野ジャパンはこうすれば勝てる! 欧州視察で見えてきたW杯攻略法

2018年05月29日 岩本輝雄

日本の選手たちはもっとうまくサボってほしい

ガーナ戦に向けて準備を進める西野ジャパン。メキシコで活躍を見せた本田は、チームの力になれるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 今年のCL(チャンピオンズ・リーグ)は、レアルの三連覇で幕を閉じたね。少し前の話になるけど、ヨーロッパのトップレベルをライブで観戦したくて、2週間ほどスペインやドイツに行ってきた。

 CL準決勝のレアル対バイエルンは第1戦と第2戦、それからリーガのレアル対レガネス、デポルティボ対バルサも見てきた。

 どのゲームも見どころ満載で、勉強になることばかりだったけど、世界の名手たちのプレーや戦い方から、ワールドカップに挑む日本代表が参考にすべきポイントを僕なりに考えてみた。

 まず、レアルやバルサの試合を観戦して改めて思ったのは、日本の選手たちは"真面目すぎる"ということ。

 特に攻撃の選手は、良い意味でうまくサボってほしい。よくある光景として、日本は押し込まれる展開の時、中盤だけでなくFWまでも自陣まで戻り、ディフェンスに奔走しているよね。
 でも、それでは奪ってから前に出るのに時間がかかる。人数も足りない。CF一枚を残していたとしても、そこに預けても数的不利に陥り、奪われて、また守備をしなければならなくなる。

 左サイドから攻められたとして、同サイドの中盤はさすがに戻るとしても、逆サイドのアタッカーはある程度、高い位置をキープしていてもいい。カウンターになったらいつでも行ける、そういう中途半端なポジションを取っていれば、相手にとってけん制にもなる。
 
 最低でも、ふたりは攻撃のスタンバイをしていなければ攻め込まれるだけ。そしてマイボールにしたら、まず狙うのは敵の最終ラインの背後。そこに走り込むのは、最前線の選手ではなく、中途半端なポジショニングで浮いていたアタッカーだ。

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