「僕がもしスペイン代表だったら…」天才メッシが明かした15年前の“分岐点”

2018年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「バルサの1タイトルを代表に替えられたら…」

アルゼンチン代表合宿でリラックスした表情を浮かべるメッシ。4度目のワールドカップへ視界は良好!? (C)Getty Images

 自身4度目のワールドカップを目前に控え、リオネル・メッシが大いに語った。5月29日の親善試合(ハイチ戦)を前に、アルゼンチン代表の絶対的エースが母国テレビ局『El Trece』の取材に応じた。そこで代表チームへの想いと大会への抱負を赤裸々に明かしたのだ。
 
 そのなかでひと際反響を呼んでいるのが、「もしスペイン代表でプレーしていたら?」という質問に対するメッシの回答。十代の頃のエピソードを持ち出し、あったかもしれない"分岐点"について言葉を紡いでいる。
 
「友だちのひとりが、こないだもこんなことを言っていたよ。もし僕がスペイン代表としてプレーしていたら、すでに世界王者だったのになって。そんなの、まったくなんの意味もないよね(笑)。アルゼンチン代表でチャンピオンになるからこそ価値があるのだから」
 
「16歳の頃だったかな。当時のU-17チームのコーチが半分冗談めかして、半分本気で、スペイン代表でのプレーを薦めてくれてね。(2003年の)フィンランドでのワールドカップの前で、スペインのU-17代表にはセスクがいた。でも僕の想いは、そのときからいまに至るまでなんら変わっていない。すぐに断ったよ。アルゼンチンから切り替えようなんて、一度たりとも考えたことがない」

 
 それだけに、メッシにとってアルビセレステ(アルゼンチン代表の呼称)での世界制覇は悲願だ。所属するバルセロナで32のタイトルを獲ってきたが、代表チームではU-20ワールドカップと北京オリンピックで頂点に立ったのみで、A代表にいたってはコパ・アメリカの優勝さえない。想いは切実である。
 
「バルサでは本当に数え切れないくらいのタイトルを手に入れた。そのうちの1タイトルでも、代表チームの1タイトルに替えられないかと思うほどだよ。いつもクラブレベルで栄華を極めるたびに、代表チームでも同じような成功を収めたいと強く願ってきた。アルゼンチン代表でワールドチャンピオンになることは、ほかのなににも代えられないスペシャルなことなんだ」

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