原口元気が右ウイングバック?驚きのコンバートをボランチ山口蛍はどう見たか

2018年05月26日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「裏に出る動きとか上下動できる元気の長所が出る」(山口)

長年、代表チームでともに戦ってきた山口(左)と原口(左)。新たな布陣でふたりはどんなプレーを見せるのだろうか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 5月26日、合宿6日目を迎えた西野ジャパンは、新体制移行後初となる本格的な戦術練習を行なった。採用されたフォーメーションは3-4-2-1。前日にも指揮官が3バックの導入を示唆していただけに、新たなシステムに大きな驚きはなかったが、選手の配置では目新しいものもあった。
 
 それが原口元気(デュッセルドルフ)の右ウイングバックだ。原口はクラブやハリルホジッチ体制では2列目を務める機会が多く、右ウイングバックにはマルセイユで安定感のあるプレーを見せた酒井宏樹の起用も想定されていた。しかし、西野監督は右の翼に原口を任命。独力で突破可能なスキルを持つ男のコンバートを選択した。
 
 では、新たなポジションで原口が生きるために必要なものは何か。この日の練習後に山口蛍(C大阪)が原口の右ウイングバックについて言及し、実際にプレーをした印象と今後のポイントを明かした。
 同じピッチでプレーをした感想については、「(今日の練習では)コートが小さかったので、元気が生きるのかはどうか分からない」と前置きをしつつ、「(コート)大きくなれば、裏に出る動きとか上下動できる元気の長所が出る」と原口の良さを生かせるイメージがあるとした。
 
 あとは、フルコートのゲームを行なった時にどのような現象が起こるのか。今後、原口のウイングバック起用を成熟させていくために、山口が挙げたポイントはスペースだ。「(左ウイングバックに入った長友)佑都くんと元気が使えるスペースがあると思う」と山口が語ったように、相手の背後やDFの前にできる空間を有効に使えるかが、"右ウイングバック原口"を武器にできるかどうかのカギを握る。
 
 30日のキリンチャレンジカップ・ガーナ戦まであと4日、ロシア・ワールドカップ初戦のコロンビア戦までは1か月を切っており、限られた時間しかない。「新たなトライなので、可能性を感じるところでもある」(山口)という新システムの熟成に向け、27日以降も理解を深めていくことになりそうだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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