【W杯・大会6日目プレビュー】ベルギー対アルジェリア戦

2014年06月17日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

大会屈指のタレント集団がその全貌を世界に披露する!!

ルカクは間に合いそう。クリスティアン・ベンテケがメンバー落ちした今、もうひとりのCFまで失うわけにかいかない。 (C) Getty Images

グループH
ベルギーアルジェリア
13:00(日本時間18日1:00)キックオフ
ミネイロン(ベロオリゾンテ)
 
【ベルギーの視点】
 
 豊富なタレントを擁し、今大会の注目チームのひとつであるベルギーだが、2002年日韓大会以来のワールドカップであり、大舞台での経験がないという不安はある。これについて、日韓大会ではエースストライカーとして活躍したマルク・ヴィルモッツ監督は「経験は金で買うことができない。選手は戦いながら、それを身につけていくしかない」と語っている。
 
 テストマッチで足首を痛めていたCFのロメル・ルカクは、順調に回復しているようで、試合出場は可能のようである。ただ、ケビン・デ・ブルイネ、ディボック・オリジも足首に不安を抱えており、また何人かの選手の体調も万全ではない。
 
 守備ではGKティボー・クルトワ、ヴァンサン・コンパニといった欧州屈指の選手らが安定しており、エデン・アザール、ルカクなどで構成する攻撃も破壊力抜群と、戦前の評価では明らかに有利と見られている。そんなチームにとって、慢心と過度の緊張だけは禁物だ。
 
【アルジェリアの視点】
 
 ヴァヒド・ハリルホジッチ監督は、「怪我人はなく、調整はとてもうまくいった」とチーム状態には満足気。また「ベルギーは、何年も同じメンバーで戦ってきた安定感のあるチーム。多くの選手がチャンピオンズ・リーグなどで場数を踏んでおり、経験値では我々を上回る」と対戦相手をリスペクトしつつも、「対策は十分練ってある。我々は相手に脅威を与えられるはず。何だって起こりうる」と、番狂わせの創出に自信を覗かせた。
 
 守備面では、アザールをはじめとするベルギー自慢の2列目を抑えられるかが鍵を握るだろう。その意味で、セントラルMF陣の働きが重要となる。レギュラーを完全に固定できていないこのポジションに、誰を起用するかが注目される。中盤のブロック強化のため、通常の2MFではなく、アンカーにメハディ・モステファかハッサン・イエブダを据えた3MFも想定できる。
 
 分厚い守備でベルギーの攻撃を抑え、それほど多くないであろうチャンスをしっかりゴールに結び付けたい。突破力のあるソフィアン・フェグーリを擁する右、SBファウジ・グランのオーバーラップが光る左と、サイド攻撃が攻略の起点となるだろう。
 
◆対戦成績&試合結果
 
ベルギー
1勝1分け
アルジェリア
 
2002年5月14日 ベルギー 0-0 アルジェリア
2003年2月12日 アルジェリア 1-3 ベルギー
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
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