「お前らみんな恥を知れ!」審判団に暴行&暴言のトルコ代表MFに超厳罰が下る!

2018年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

副審を突き飛ばしたのを皮切りに…

アルダ(14番)に罵られた主審はその内容を裁定委員会に報告。“この行為”には3試合の出場停止が課された。(C)Getty Images

 今年1月、バルセロナからトルコのバシャクシェヒルに期限付き移籍したアルダ・トゥランに厳罰が下された。なんと16試合の出場停止処分である。
 
 いったいなにが起こったのか。
 
 先週金曜日のトルコ・リーグ32節、ホームでのシワススポル戦。首位ガラタサライを1ポイント差で追う2位バシャクシェヒルにとっては、是が非でも3ポイントを奪取したいゲームだ。先制したのちに10人となりながらも敵の猛攻に耐え、1-0のままアディショナルタイムに突入と勝利間近だったが……。91分、相手の元ブラジル代表FWロビーニョのシュートがオウンゴールとなってしまい、痛恨の被弾。ここでプッツンしてしまったのがトルコの英雄、アルダだ。

 
 終了間際、ジャッジに腹を立てて副審に詰め寄って突き飛ばした。主審にレッドカードを突きつけられると、「お前らはみんな恥を知れ。全員死んじまえ!」と言い放ったのである。その後も怒りは収まらず、去り際にマッチコミッショナーにも食ってかかる始末だ。
 
 試合は1-1で終了し、チームは優勝争いから一歩後退。アルダが複数試合の出場停止となるのは必至で、残る2試合をエース不在で戦わなければならなくなった。しかし──。クラブとアルダを待っていたのは、想像をはるかに上回る長期のサスペンションだったのだ。
 
 副審への暴行で10試合、主審への反抗的行為と暴言で3試合、そしてマッチコミッショナーへの侮辱で3試合の計16試合だ。さらにアルダには合計で3万9000トルコリラ(約105万円)の罰金が課された。バルセロナからのローン期間は2020年6月まであり、ペナルティーはバシャクシャヒルに籍を置いたまま来シーズンに消化されることになる。
 
 アルダは昨年6月、ロシア・ワールドカップ予選の移動中にトルコ人ジャーナリストと衝突。相手の首を絞めるなど乱行に及び、責任を取って一時はトルコ代表からの引退を決意した。その後に新監督に就任したミルチェア・ルチェスクらの説得もあって翻意したが、カッとなると自己をコントロールできなくなってしまうのだ。

次ページトルコでは2003年に「7か月間」のサスペンションが

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事