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2018年04月24日 サッカーダイジェスト編集部

知念は無得点だったけど、その貢献度は決して低くなかった

駆け引きに優れる知念は、海外で言えばスアレスのような選手だと思う。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ9節]川崎4-1鹿島/4月21日/等々力
 
 フロンターレとアントラーズのビッグマッチは、フロンターレの完勝で終わった。
 
 アントラーズは相手のボールホルダーにかなり鋭い寄せを見せてはいたけど、少し"食いつきすぎ"ていた感じがするかな。悪くはなかったけど、パス回しに勝るフロンターレに、いなされてしまっていた。
 
 テンポの良いつなぎを見せるフロンターレは、簡単に局面を打開できていて、プレッシングを意識するアントラーズの守備もずれてくるから、その隙をついてラストパスを通す。そこで勝負あり、という試合だった。
 
 こうした展開の中で注目していた、というかポジティブに映ったのが、フロンターレのセンターフォワードである知念だった。チームが4点を挙げるなか、知念自身は無得点に終わったけど、貢献度は決して低くなかった。
 
 何よりも、アントラーズの昌子&植田の"代表CBコンビ"を相手に、ほとんどボールを取られなかった。キープをしながら、前を向けるし、味方への落としもできるし、背後を突く動きも見せる。
 
 あの果敢にDFの裏を狙う動き出しは、DFからすれば本当に嫌だと思うよ。うかつに前に出ることができない。思うようにラインを上げられないアントラーズからすれば、最終ラインと中盤の間にスペースができやすくなるし、そこをフロンターレの憲剛や家長、阿部に使われてしまった。
 
 知念はボールが足もとに入った時に強さを見せるし、ボールがない時には、敵DFと駆け引きをしながら裏を狙う。そこで相手をけん制することができているから、パッと後ろに下がってフリーにもなれる。その使い分けのセンスもいいね。
 
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