CLラストゲームで退場となったブッフォンがオリバー主審にブチ切れした理由

2018年04月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分が大惨事をやらかしていると理解すべき」

怒りが収まらないブッフォン。アニェッリ会長やアッレグリ監督も審判を批判する一方で、OBのデル・ピエロは「ブッフォンの抗議は理解に苦しむ」と語るなど、周囲も様々な意見が飛び交っている。 (C) Getty Images

 ユベントスは現地時間4月11日、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグで、レアル・マドリーに合計スコア3-3と迫りながら、最後にクリスチアーノ・ロナウドのPKに沈んで敗退の憂き目に遭った。
 
 土壇場のPK判定に抗議し、一発退場を命じられた守護神ジャンルイジ・ブッフォンは、試合が終わってからさらにヒートアップ。マイケル・オリバー主審を酷評している。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ブッフォンは『Premium Sport』で「(第1レグで)95分に僕らはPKを与えられなかった。それを受けての93分の疑わしいプレーだった」と、PK判定に納得できないと怒りを爆発させた。
 
「ハイレベルな審判なら、90分にわたってピッチで全てを尽くしたチームの夢を壊したりしない。彼は自分が主役になることを望んだ」
 
「人間的であれば、こういった試合の最後に、非常に疑わしい場面で笛を吹くことなどできない。ハートの代わりにゴミ箱を持っているのでない限りね」
 
「このレベルでやる気質がないなら、家族とスタンドでポテトチップスを買ってショーを見ているべきだ」
 
 さらにブッフォンは、「ここでこういうことをするのは"動物"だ。人間じゃない。この主審の感性はゴミ箱だ。自分が大惨事をやらかしていると理解すべきだった」と、オリバー主審を非難。対戦したマドリーには賛辞を寄せながらも、悔しさをにじませた。
 
「彼らは突破に値した。僕らより強かった。優勝するかもしれない。僕にとって、彼らとの対戦は光栄なこと。でも、今夜の僕らは延長で彼らと対戦するに値した。このようなかたちでの敗北は相応しくなかった」
 
『Sky Sport』のインタビューでも、ブッフォンは「(主審は)僕にレッドカードを出すことができた。これまで抗議で退場したことがない僕にね。僕の最後の試合ということも知らなかったんだろう」と、この日がCLでのラストゲームになったことを認めつつ、主審への批判を続けた。
 
「それは重大なことだ。準備ができておらず、感性が動物的でしかないということだからだ。心ではなくゴミ箱を持っているということだからだ。そうでなければ、ベンチを含めて18人の戦士・英雄がこれだけの試合をした最後の1分で、あんなことできないはずだからね」
 
 ブッフォンの口から珍しく激しい言葉が出てきたのは、悲願の欧州制覇が夢のまま潰えたからなのだろうか。確かなのは、40歳の生きるレジェンドが本当に今シーズンで引退するのであれば、ロシア・ワールドカップ予選敗退を喫したイタリア代表に続き、悲しい幕切れになったということだ。

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