形は作れても…韓国相手にスコアレス。川澄奈穂美が語ったなでしこジャパンの“現状”

2018年04月11日 サッカーダイジェスト編集部

「ボールを持てる時間もあったんですけど…」。

川澄は韓国戦で先発出場。絶え間ない上下動で攻守に働いた。(C)Getty images

[女子アジアカップ・グループステージ2節]日本0-0韓国/4月11日/ヨルダン
 
 勝利すれば、2019年のフランス・ワールドカップ出場が決まる一戦。なでしこジャパンは、ライバル韓国と激闘を演じたものの、スコアレスドローに終わった。

 
 立ち上がりこそ韓国のパワフルで気持ちのこもった攻撃にやや押され気味だったものの、後半はそんな劣勢を押し返す。特に終盤には畳みかけるような攻撃でゴールに迫った。
 
「どちらも気持ちのぶつかり合いのゲームで、すごくタフなゲームだったんですけど、これを次につなげていくしかないなと思っています」
 
 振り返ったのは、右サイドハーフで先発出場していた川澄奈穂美だ。川澄は交代する後半途中まで精力的にアップダウンを繰り返し、攻守に厚みをもたらした。そのエネルギッシュな働きは、韓国の気迫を削ぎ、日本の勢いを生み出していた。
 
 川澄は「気迫の部分だったり、『どんどん前にいくぞ』と韓国側の声はピッチの上でも聞こえていた。そこに自分たちも勝つんだという気持ちで向かっていきました」と言う。
 
 しかし、結局無得点のままタイムアップ。ワールドカップ出場は次節の結果次第となった。川澄は勝ち切れなかった点に、今のなでしこジャパンの課題があるという。
 
「ミーティングでも、『しっかりと90分間で勝ち切ろう』『最後の15分がすごく大事になる』ということは話に出ていた。最後の方、ボールを持てる時間もあったんですけど、仕留めきれなかったというのが現状かなと思います」
 
 川澄が言うように、課題は決定力不足だろう。次戦までは中2日しかないが、韓国戦の終盤に見せたアグレッシブさを発揮しつつ、最後の冷静さを保てるか。オーストラリア戦は文字通り正念場となるだろう。
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