【ブンデス日本人の現地評】誰も結果を残せなかった週末だが…長谷部、原口は及第点以上

2018年04月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半と後半で評価が分かれた酒井高徳

現地メディアからは評価された長谷部だが、勢いに乗ったブレーメンへの対応に苦労させられた。フランクフルトは勝てば3位のドルトムントと勝点で並ぶところだったが……。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第28節は、日本人選手たちにとって厳しいイースターとなった。
 
 チャンピオンズ・リーグ出場権争いを続ける4位のフランクフルトは、12位のブレーメンとのアウェーマッチで1-2の敗北、順位を6位に落とした。
 
 フル出場した長谷部誠は、最初の失点目の場面でシュートブロックを試みたが、彼の右足に当たったボールはコースが変わってゴールネットを揺らししまい、失点に関与することとなった。

 手痛い敗戦を喫したものの、『ビルト』紙は及第点の3点を付け、「DFラインの中央で非常に注意深く働き、94パーセントの高いパス成功率を記録した。ユヌゾビッチのシュートに対するブロックは残念ながら1失点目に繋がってしまい、運がなかった」と、その働きを評価している。
 
 また『キッカー』誌の採点も、チーム最高タイとなる2.5点と高かった。
 
 7位のホッフェンハイムとアウェーで対戦した17位のケルンは、0-6の大敗……。FWで先発した大迫勇也は、シュートわずか1本で見せ場と作ることはできず、57分に途中交代となった。
 
『ビルト』は大迫を含むスタメン8人に最低点の6点を付け、『キッカー』も5点と厳しい採点になった。
 
 地元紙『エクスプレス』も最低点の6点を付け、「この日本人が、この試合でファクターになることはなかった」と厳しかった。
 
 一方、地元紙『ケルナー・シュタットアンツァイガー』の採点は5点で、「ケルンに与えられた狭いスペースで、テクニックは見られた。ボールをすぐに失うことはなかったが、効果的ではなかった」と、厳しいなかにも、そのキープ力については評価している。
 
 最下位のハンブルクは8位のシュツットガルトに追いつかれ、アウェーで1-1の引き分け。これで15試合勝ちなしとなった。
 
 酒井高徳は、右SBとしてフル出場。『ビルト』と『キッカー』の採点は、ともに4点だった。
 
 地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』も同じく4点を付け、「多くの影と少しの光が見えたパフォーマンスだった。失点の場面では、過ちを犯したDFラインの最初のひとりだったが、後半は良くなり、規律的なアクションを見せた」と、前半と後半で異なる評価を下している。
 
 さらに地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「失点の場面は"エイプリルフール"のような酷さだった。後半は、遅い春の始まりに合わせて花開いた」と、同じ内容の寸評を綴った。

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