伝説OB中村俊輔も羨望の眼差し! 桐光学園が全国屈指の環境を手に入れ新シーズンへ挑む!

2018年04月03日 安藤隆人

OBチームにはタビナス・ジェファーソンや大学生などが名を連ねた。

真新しい人工芝のピッチに足を踏み入れた選手たち。今後は充実した環境でトレーニングに励むこととなる。写真:安藤隆人

 国際基準のサッカーコートが取れる広さのグラウンドに、ピッチをしっかりと見渡せる大きなメインスタンド。「学校のグラウンドはスタンド、部室など本当に充実していて、『あとは人工芝グラウンドになれば』という環境でした」とタビナス・ジェファーソン(現・川崎フロンターレ)も振り返ったように、筆者も桐光学園の取材に来る度に「このグラウンドが人工芝だったら、プリンスリーグやフェスティバルをやれるのに」と思っていた。
 
 そして今年、ついにその『最後のピース』が埋まった。黒土のグラウンドが眩いばかりの緑色が生える練習場へと生まれ変わったのだ。
 
 4月2日、人工芝グラウンド完成を記念し、式典が行われた。現役部員に加え、OB、関係者を招きエキシビションマッチも実施。桐光学園AチームVS桐光学園OBチームという実に豪華な一戦が催された。

 AチームはU-16日本代表のMF西川潤(新2年)をはじめとしたベストメンバーで臨んだ。対するOBチームはタビナス・ジェファーソン、かつて川崎フロンターレや横浜FCでプレーしたMF渡辺匠、湘南ベルマーレや京都サンガでプレーしたMF加藤大志などの現役選手や元Jリーガーが参戦。加えて、西川公基(神奈川大)、イサカ・ゼイン、鳥海芳樹(ともに桐蔭横浜大)、桑原遥(東洋大)ら選手権で名を馳せた大学生もピッチに立った。

 また出場こそしなかったが、同校出身のレジェンド・中村俊輔(現・ジュビロ磐田)も登場。OBチームの10番の白いユニホームを袖を通し、白熱した試合を笑顔で観戦した。指揮官は元桐光学園サッカー部監督で、現在は新潟医療福祉大サッカー部監督を務める佐熊裕和氏が務め、かつての教え子たちに当時を彷彿させるような的確かつ厳しい指示を送った。

 そんな恩師の檄が効いたのか、試合はOB組が急造とは思えないほどのスムーズな連係で現役チームを揺さぶる。鮮やかな崩しから鳥海がネットを揺らし、OBチームが1-0で勝利を収めた。

次ページ「僕らもここで育った先輩たちに負けないように結果を出したい」(西川)

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事