【松本】待望の今季初勝利! 指揮官・反町康治の熱意「一生懸命なやつを俺は見捨てない」

2018年04月03日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

開幕から1か月は「なかなか眠れない日々が続いた」

今季で就任7年目。「自分にできることがまだまだある」とモチベーションは高い。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 開幕からちょうど1か月間、松本は計6試合を戦い、戦績は4分2敗と、ひとつの白星も挙げられずにいた。
 
 指揮を執る反町康治監督にとっても「なかなか眠れない日々が続いた」という。だが、今季初のアルウィンでのゲームとなった4月1日の大宮戦(7節)は3-2と接戦を制し、ようやく勝点3を掴むことができた。
 
「ブレずに、曲げずにやってきたことが、ちょっとでも成果となって表われたことは非常に嬉しく思います」

 今季の松本は『賢守多攻』をキーワードに戦いに挑んでいる。指揮官がこの言葉に込めた狙いは、「賢く守って、多彩に攻める」だ。
 
 まず守備に関しては、アグレッシブかつ連動しながら守るというベースは固まっているが、「それにすべて従っているわけではない」。状況に応じて、選手たちがクレバーに振る舞えるかどうか。「マークの受け渡しやスペースをいかに埋めるかなど、自分たちの判断で、コミュニケーションを取りながら、臨機応変に対応してほしい」と反町監督は求めている。
 
 一方の攻撃については、前線は1トップのほか、「カウンターの即効性がある」と考えている2トップも採用しながら、これまで以上のグレードアップを画策している。

「3バックでアウトサイドを置くシステムだと、サイドから仕掛けてクロスとか、どうしても攻撃が固定化される傾向がある。そこは改善したいから、もっと流動的な動きを入れたいと考えている。

 外と中で選手が入れ替わることで生まれたスペースを、みんなで共有し、攻略する。去年と違う色を出したいし、2トップならそれができるとも思っている」

 陣容も充実した今季、チームのさらなる進化について「競争が練習中の緊張感を生む。みんな休まないし、頑張っているよ」と労う。

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