【2014南関東総体】代表校の強さの秘密を探る|石川・星稜

2014年06月10日 安藤隆人

個性派が揃う攻撃陣と堅実さが出てきた守備陣。

3年連続23回目の出場を決めた星稜。昨年度の選手権での悔しさを晴らすべく、狙うは全国制覇だ。 (C) Takahito ANDO

 プリンスリーグ北信越では、いまだ無敗で首位を独走中だ。インターハイ予選も制した今年のチームのストロングポイントは、攻撃力にある。
 
 昨年も2年生エースとして高い得点力を披露したFW森山泰希と、ベンチ入りをしていたFW大田賢生の2トップは破壊力満点。特に大田の急成長は著しく、プリンス北信越ではゴールを量産し、得点ランキングのトップを走っている。もともとパワーに秀でたアタッカーだったが、より得点感覚が研ぎ澄まされ、思い切りの良いシュートは相手の脅威となっている。
 
「(大田)賢生とのコンビも良くなってきている。ふたりだけでも崩せる自信がある」と森山も語るように、この2トップは間違いなく全国でもトップクラスだ。
 
 中盤も個性派が揃う。ドリブラーの藤島樹騎也と正確なパスが魅力のU-16日本代表MFの阿部雅志が見せる両サイドからの仕掛けは多彩で、これを支えるのがレフティーの杉原啓太と、準優勝メンバーの前川優太の2ボランチである。ともに攻撃の起点となれるのが強みで、杉原は左足から繰り出すミドルパス、前川は高い足下の技術を活かしたドリブルとラストパスが魅力。さらに攻撃的な右SBの原田亘が絡めば、バリエーション、破壊力ともにスケールアップする。
 
「昨年からのメンバーがよく頑張ってくれるし、杉原、大田が成長してきてくれたことが大きい」と、河崎護監督も目を細めるように、何人かの選手たちが春先からかなりの成長を見せている。
 
「課題は守備。無失点の試合をもっと増やさないといけない」と語るのは、キャプテンでCBの鈴木大誠だ。フィジカルと空中戦の強さ、高い対人能力を誇る鈴木と、同じく対人能力が高いMF高橋佳大、そしてカバーリング能力の高い平田健人という3人が守備の要となる。ディフェンスには課題が残されているとはいえ、鈴木と平田のコンビも徐々にスムーズな連係を見せており、ボランチに高橋が入れば、中央の守備力は格段に上がる。
 
 あとは、全体の意識の共有によって攻撃と守備のバランスを保ち、いかに組織として上手く機能できるか。チームは今、その段階に来ている。

【2014南関東総体Photo】石川・星稜

次ページ悪夢の選手権決勝を糧に、全国二冠が目標。

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