【移籍市場超速報】バレンシアがヴチニッチに関心、ローマはトルコの新鋭に執心

2014年06月09日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

サリフは1000万ユーロ前後でローマ移籍がまとまりそうだ。

シンガポールの投資家が買収した新生バレンシアが、新たな攻撃の柱としてヴチニッチに白羽の矢を立てた。 (C)Getty Images

【バレンシア】ユベントスのヴチニッチに関心
 
 シンガポール人投資家ピーター・リムによる買収が成立したばかりのバレンシアは、攻撃の柱としてミルコ・ヴチニッチに関心を示している。代理人のルッチにバレンシアからコンタクトが入っており、今後具体的な交渉に発展する可能性がありそうだ。
 
【ローマ】サリフ・ウチャン(フェネルバフチェ)獲得に本腰
 
 ローマの強化責任者ワルテル・サバティーニSDは、フェネルバフチェでプレーするトルコ代表のサリフ・ウチャンにぞっこんのようだ。その惚れ込みようたるや、かつてパレルモSD時代にハビエル・パストーレ(現パリSG)を獲得した時と同じかそれ以上。フェネルバフチェとの交渉は順調に進んでおり、移籍金1000万ユーロ(約14億円)前後で話がまとまりそうな雲行きだ。
 
 これまでセリエAで大きな成功を収めたトルコ人選手はほとんどいないが、サリフはそのジンクスを破るプレーヤーになるのか。
 
【ナポリ】ゴナロンとサンドロの間で揺れる
 
 中盤の強化を目論むラファエル・ベニテス監督のファーストチョイスは、昨冬から変わらずマキシム・ゴナロン(リヨン)だ。今年1月に土壇場で移籍を破談にされた経緯もあって、ここにきてリヨンが移籍に前向きの姿勢を示しているにもかかわらず、ナポリは待ちの姿勢を変えようとしていない。ゴナロン自身がナポリ行きを望んでいること、そして他に有力なオファーがないことを知っているだけに、相手が先に動くのを待って移籍金を引き下げるのがその狙いだ。
 
 その一方でナポリはサンドロ(トッテナム)にも強い関心を示しており、すでに1000万ユーロ(約14億円)の移籍金を提示したことは当コラムで以前にお伝えした通り。ただ、トッテナムはこのオファーに不満で、交渉はそこでストップしている。一部では、ナポリがイグナシオ・カマーチョ(マラガ)にも興味を持っていると伝えられたが、こちらは裏付けを欠いた単なる噂に過ぎないようだ。
 
【ラツィオ】カンドレーバの保有権買い取りが成立。バスタも同時に移籍
 
 かねてからウディネーゼとの間で交渉が進んでいたアントニオ・カンドレーバの共同保有権買い取り交渉が、ついに成立した。
 
 ラツィオは50パーセントの保有権をおよそ900万ユーロ(約12億6000万円)で買い取り、完全移籍が成立。さらに右SBドゥサン・バスタについても移籍金550万ユーロ(約7億7000万円)で合意しており、総額約1500万ユーロ(約21億円)前後のディールとなった。

次ページミランはラミの保有権買い取りが濃厚に。

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