「ここに来れて良かった」中島翔哉の成長を加速させるハリルの教え

2018年03月25日 サッカーダイジェスト編集部

重要視したのはオフ・ザ・ボールの動き

中島はボールを持っていない時の動きにフォーカスして、マリ戦を振り返った。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 1-1のドローに終わったマリ戦で、ラストワンプレーで同点弾を決めた中島翔哉。一夜明け、ゴール前でクロスに合わせた代表デビュー戦ゴールについては、「(余韻は)ないです」とすっかり気持ちを切り替えていた。
 
 とはいえ、上々のスタートになった代表戦で、「良いところも、悪いところもあった」と自身のプレーを振り返る。そのうえで、中島が重要視していたのは、ボールを持っていない時の動きだ。
 
「1タッチで決めるのは今までなかった。得点を取るうえで大事。ああいうゴールも増やしたい。得点シーンはあの位置に自然といれて良かった。それはポルトガルでやっている時も意識しているし、ここでも監督がそういうことを要求している。それが良い方向に出た。ここ(代表)に来て良かったことのひとつ」
 
 これまでどちらかと言えば、得点前に3人の相手を手玉に取ったようなドリブルがフォーカスされてきたが、現在所属するポルトガルのポルティモネンセでは、オフ・ザ・ボールの動きに注力しているようだ。だからこそ、アタッカーに相手の最終ラインの背後を突く動きを求めるハリルホジッチ体制下でのプレーは、「良かった」のだろう。
 また、日本代表の新鋭はヴァイッド・ハリルホジッチ監督の指導が、別の点でも成長につながると話す。
 
「昨日は全然ボールを奪うシーンがなかった。なるべく下がらずに前で(ボールを)取るのは、ずっと個人的に意識している。ここではそういうのが要求されているので、すごくちょうど良いというか、自分の成長につながる」
 
 小柄な体格を「気にしていない」中島にとって、海外選手との対戦で最も向上させたいのは動き出し。もともと、ボールコントロールのスキルは一級品なだけに、そのプレーに磨きがかかれば、より脅威を与える選手になるだろう。

 今回の日本代表初招集&初ゴールという経験が、その成長を加速させる可能性は十分にある。「もっといろんなプレーをやりたい」と臨む中島は今、理想形にグッと近づくための貴重な時間を過ごしているのかもしれない。

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