マリ戦の翌日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が練習前に円陣を組んでから13分に渡り熱弁。マリ戦でのパフォーマンスに納得がいかなかった指揮官は時折激しいジェスチャーを交えながら、選手たちに訴えていた。
 
　激昂しているようにも見えたハリルホジッチ監督は、13分間で選手たちに何を伝えたのか。練習後にミックスゾーンで囲み取材に応じてくれた酒井高徳は、その内容を掻い摘んで教えてくれた。
 
「ワールドカップがどういうところか、どういう気持ちで行かなきゃいけないという話を今回の合宿が始めってからしていたにもかかわらず、昨日のパフォーマンスは程遠いと。監督はそんなようなことを言っていました」
 

　言ってみれば、ダメ出しだろう。しかし、それは監督が思っている以上に選手が痛感していると、酒井はコメントした。
 
「監督にそう言われて『そうなんだ』と考えている選手はひとりもいない。当たり前のことを監督も思っている。で、マリ戦の内容が悪かったというのはひとつネガティブなところではあるけど、その危機感をここで改めて持つことは大事。現実的にこうなってしまったので、やっぱりチームとしてのリアクションが一番大事なのかなと。監督の思っていることと、選手の思っていることが一致するということは大事なので、それは聞いていて『ごもっとも』と思ったし、良くしなきゃいけない」
 
　３月27日のウクライナ戦、監督と選手は一致団結して良いパフォーマンスを披露できるのか。まさにチーム力が問われる。
 
取材・文●白鳥和洋（サッカーダイジェスト編集部）

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