「末恐ろしい大器だよ」マンUの若きダイナモをモウリーニョもマティッチも絶賛!

2018年03月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

チェルシーとの大一番で出色のパフォーマンス

圧倒的なサイズ感を誇るマクトミネイ。殿堂オールド・トラフォードにまた新たなアイドルが誕生した。(C)Getty Images

 いまやマンチェスター・ユナイテッドで飛ぶ鳥を落とす勢いなのが、21歳の俊英MFスコット・マクトミネイだ。威風堂々たるパフォーマンスで、本拠地オールド・トラフォードのファンを魅了している。
 
 なんと6歳からマンUで研鑽を積んできた筋金入りの生え抜きで、ジュニアユース時代にFWからセントラルMFにコンバートされた。トップデビューは昨シーズン終盤のプレミアリーグ36節、アーセナル戦で、今シーズンはここまでリーグ戦6試合、チャンピオンズ・リーグに4試合出場。193センチ・88キロの図抜けたサイズを活かし、ボール奪取と攻守の切り替えに長ける。

 
 こつこつと声価を高めていたマクトミネイが一躍名を上げたのは、2試合連続の先発フル出場だ。チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16第1レグ(2月21日)、セビージャ戦と、28節(2月25日)のチェルシー戦。それまで今シーズンの全公式戦で3試合のスタメン出場にとどまっていた若武者が、重要な2連戦で大抜擢を受けたのである。

 
 なかでも素晴らしかったのがチェルシー戦だ。ネマニャ・マティッチとコンビを組んで中盤を牛耳り、アウェーチームの並みいる一線級の猛者たちを封じ込めた。試合はホームのマンUが2-1の快勝。1ゴール・1アシストのロメル・ルカクへの賛辞が大勢を占めるなか、試合後の会見ではジョゼ・モウリーニョ監督みずから、マクトミネイのプレーをこう褒めちぎった。
 
「本当にファンタスティックで、モダンなミッドフィルダーだよ。なんでもできる才能を持っているが、ゴールを奪うというところはまだできていない。なぜか分かるかい? わたしがそこまでの役割をまだ求めていないからさ。いずれは攻撃面でも貢献してくれると思うし、プレシーズンでは実際によくゴールを決めていたよ。スコットの今日の出来にはとても満足している」
 
 中盤センターで相棒を務めたセルビア代表MF、マティッチも手放しで称える。
 
「もう驚かされてばかりいるよ。21歳にしてゲームをコントロールして、印象的なプレーをこともなげに披露できるんだからね。なんだろう、あの冷静さと落ち着きぶりは。いずれはマンチェスター・ユナイテッドのビッグプレーヤーになるだろう、末恐ろしい大器だ。去年の夏、僕はマンチェスターにやってきた。ほんの2、3日後だよ。スコットがトッププレーヤーになると確信したのはね。ハードワークを厭わないし、ナイスガイで誠実……いや、あんまりしゃべりすぎるのは良くないな(笑)。彼はまだ若いのだから」
 

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