【ブンデス日本人の現地評】武藤、宇佐美を専門誌が最高評価。長谷部、酒井高にはミスの多さを指摘

2018年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

ともに後半の物足りなさも指摘される

交代出場から結果を残した武藤(左)と久々のスタメンで躍動した宇佐美(右)。いずれも冷静さが窺える技巧的なゴールを挙げたが、同時に課題も残した。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第24節では、マインツの武藤嘉紀が輝きを放った。
 
 2試合連続のベンチスタートとなった武藤だが、40分に負傷した選手に代わってピッチへ。すると4分後の44分には左からのクロスを左足で合わせ、リーグ5試合ぶりの得点で今シーズン、リーグ7ゴール目をマークした。
 
 チームが引き分けに終わり、武藤自身もゴールシーン以外はほとんど見せ場がなかったこともあってか、『ビルト』紙はFWクアイソンにチーム最高点の2点を与える一方で、武藤への評価は3点に止まり、以下のように記している。
 
「この日本人はベルグレーンに代わって入り、4分後には1-1の同点ゴールを決めた。しかし、後半は得点のチャンスがなかった」
 
 一方、『キッカー』誌は、チーム最高タイとなる2.5点と評価した。
 
 地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』の評価も及第点の3点止まりとなり、「交代から3分後に1-1の同点ゴールを決めた。前線でいつものようにボールを要求したが、それだけだった」と、物足りなさを指摘している。

 2部リーグでは、デュッセルドルフの宇佐美貴史も結果を残した。
 
レーゲンスブルク戦で先発した宇佐美は、序盤にチーム2点目をアシストすると、直後には自ら今シーズン4点目をマークしてみせた。しかし、チームは序盤で3点をリードしながら、その後に4点を奪われて逆転負けを喫し、3試合白星なしとなった。
 
 大逆転劇を許したことで、『ビルト』の評価は全体的に低調なものになり、宇佐美には3点が付いた。一方、『キッカー』はチーム最高タイの2.5点を与え、今シーズン2度目のベスト11に選出している。
 
 地元紙『ライニッシェ・ポスト』も高評価で、チーム単独最高点となる2点が付けたものの、「フンケル監督に先発で起用され、右ウイングとしてプレーした。13分には2-0となるゴールをアシストし、2分後には自らチーム3点目を決めた。しかし、後半はあまり目立たなかった」と、注文を付けることを忘れなかった。

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