メガクラブ大注目の2世FW! 伝説の父親は「行くならプレミアよりリーガがいい!」

2018年02月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

近未来について語り合うクライファート親子鷹

顔は父パトリックと瓜二つだが、プレースタイルはまるで異なるジャスティン。18歳にしてアヤックスの主軸を張っている。(C)Getty Images

 オランダの名門アヤックス・アムステルダムで声価を高めているのが、18歳の俊英ジャスティン・クライファートだ。かつてアヤックス、バルセロナ、ミランなどでゴールを量産した伝説のFW、パトリックを父に持つサラブレッドで、今シーズンはついにトップチームでレギュラーの座を奪取。ここまで19試合で6得点・4アシストと結果を残している。
 
 身長が190センチ近い偉丈夫で典型的なターゲットマンだった父とは異なり、171センチの息子は左サイドを根城に高速ドリブルと卓越したボールコントロールが武器。とはいえフィニッシュの引き出しの多さは親譲りで、勝負強さを兼ね備える。先週末のエールディビジ23節・トゥベンテ戦では貴重な先制点を決め、チームの2-1勝利に貢献。コンスタントにMVP級の働きを続けている。
 
 そんなジャスティンに対しては当然、複数のメガクラブが関心を寄せている。バルセロナ、レアル・マドリーのスペイン2強に加え、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、アーセナルのプレミアリーグ勢も獲得に本腰。すでに水面下では来夏の引き抜きに向けて、激しい争奪戦が繰り広げられているというのだ。
 
 過熱気味の報道に「おいおい、ジャスティンはまだ18歳だぞ」と待ったをかけたのが、ほかでもない父のパトリック。スペインのラジオ番組『El Larguero』に出演し、息子の近未来についてその想いを明かしている。
 
「ここまでジャスティンは本当によくやっているね。いまはちゃんと地に足を付けてプレーしなければならない時期。こないだも彼に言ったんだ、"まだ18歳だろ。リラックスしてプレーできる環境を大事にすべきで、少なくともあと1年以上はアヤックスにとどまったほうがいい"とね。祖国の外に出てプレーするなら、メンタルとフィジカルをもっと鍛えなければならない。まだ(移籍は)時期尚早だとも伝えたよ」
 
 ちなみに父は18歳でアヤックスのトップチームに昇格し、息子と同じくすぐさま前線のメインキャストとなった。そしていきなりデビューシーズンにチャンピオンズ・リーグを制覇し、あっという間にスターダムを駆け上がったのだ。ミランに活躍の場を移したのは、21歳の時である。

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