【選手権】父がガーナ人、190センチ、2年生。共通点の多い2人が準々決勝で対決

2018年01月05日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

ここまでのパフォーマンスは実に対照的。

今大会屈指の大型プレーヤーである望月(左)と相澤(右)。チームをベスト4に導くのは? 写真:末永裕樹

 1月5日に行なわれる高校サッカー選手権・準々決勝で相まみえる日本文理のGK相澤ピーター・コアミと矢板中央のFW望月謙は、ポジションこそ違えど、共通点が少なくない。
 
 ともに父がガーナ人、母が日本人のハーフで、190センチの恵まれた体躯を持つ。そして、ふたりとも2年生だ。
 
 もっとも、ここまでの活躍ぶりは対照的だ。1、2回戦で連続完封をした相澤は、作陽との3回戦でもPK戦で2本をストップ。GKに転向してからまだ1年とは思えない圧巻のパフォーマンスを披露し、ベスト8進出の原動力のひとりとなっている。
 
 かたや望月は、初戦ではハーフタイム、続く3回戦では前半33分に交代を告げられるなど不本意な結果に終わっている。矢板中央の髙橋健二監督は、前半から躊躇なくカードを切ることで知られているが、さすがにショックだったのか、ベンチでうな垂れる姿が印象的だった。
 
「監督からはまず守備をしっかりやるように指示されている。あまりディフェンスは得意ではないけど、チームのために全力を尽くしている」
 初戦の後、そう語っていた大型ストライカーが狙うのは、もちろん今大会初ゴールだ。
 
 FWとGKだけに、1対1の勝負となる場面もあるかもしれない。規格外のふたりの対決に要注目だ。
 
取材・文●江國 森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事