名古屋が「超巨額投資」のジョーってどんな選手? 実力派だがトラブルメーカーの側面も…

2018年01月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

マンチェスター・Cにクラブ最高額で加入も…。

2017年シーズンは全国リーグで18ゴールを挙げて得点王とMVPに。コリンチャンス優勝に大きく貢献した。(C)Getty Images

 名古屋グランパスが1月3日に獲得を発表したのが、元ブラジル代表FWのジョーだ。年末には昨季までCFを担っていたシモビッチとの契約満了を発表しており、J1リーグに返り咲く今季の新エースとして期待している。
 
 では、このジョーとはどんな選手なのか?
 
 本名はジョアン・アウベス・デ・アシス・シウバの現在30歳で、7歳で名門コリンチャンスの下部組織に入団。16歳でトップデビューし、大柄な肉体(現在は191cm・96kg)に柔らかいテクニックを兼備するストライカーとして将来を嘱望された。
 
 2006年1月には移籍金500万ユーロ(現レートで約6億5000万円)でCSKAモスクワに加入する。初の欧州挑戦ながら3年間の公式戦通算で78試合・44ゴールと結果を残し、07年6月にはブラジル代表にもデビューした。
 
 そして、08年6月にはマンチェスター・Cに引き抜かれる。移籍金2400万ユーロ(約31億円)は当時のクラブ史上最高額で、大きな期待を背負ってイングランドに降り立った。しかし、ここで結果を残せず、わずか半年でエバートンにレンタル放出される。翌09-10シーズンも同じくエバートン、ガラタサライに貸し出され、10-11シーズをマンチェスター・Cで戦ったのち、11年夏には母国のインテルナシオナウに放出された。
 
 この新天地でも鳴かず飛ばずだったジョーだが、12年5月に加入したアトレチコMGで復活。13年6月には約4年半ぶりのセレソン復帰を果たした。さらに負傷したレアンドロ・ダミアンの代役として参戦した同年のコンフェデレーションカップでは、CFの2番手という位置付けながらも、グループリーグの日本戦とメキシコ戦でそれぞれ1ゴール。ブラジル代表の優勝に小さくない貢献を果たした。
 
 その後もアトレチコMGで結果を残し、14年夏には母国開催のワールドカップに参戦。ここでもCFの2番手として期待された。しかし、途中出場したグループリーグのメキシコ戦、決勝トーナメント1回戦のチリ戦でノーインパクトに終わると、スタメンに抜擢された3位決定戦のオランダ戦でも何もできず……。自身初の檜舞台で涙に暮れた。
 

次ページ古巣コリンチャンスで再起を果たす。

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