【指揮官コラム】鹿児島ユナイテッドFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|自宅に戻って身に染みた「物価」の違い

2017年12月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

この年末にサウナに行って気付かされたこと。

来季も鹿児島で指揮を執ることが決まっている三浦監督。年末年始は自宅に戻り、新シーズンへの英気を養っている。(C) SOCCER DIGEST

 2017年が終わる。
 
 年末年始は自宅のある東京で過ごしているが、やはり都会の荒波は今年1年住んできた鹿児島とちょっと違う、と思わされることがいくつかある。
 
 まず鹿児島との大きな違いは、やはり『物価』の違いだ。変わらないのはスタバのコーヒーで、鹿児島のジョイフルと東京のデニーズの朝食も同じだ。アメリカやヨーロッパなどの朝食にかかる費用を考えると日本の朝食は割合安く済ませられる。
 
 本題の鹿児島と東京の物価で感じる大きな違いは、鹿児島で癖になった温泉、サウナだ。鹿児島は温泉協会が定める値段は一律で390円。協会に入っている温泉は安く入浴できる。
 
 東京は僕の住む世田谷で軽く1,000円はかかってしまう。今の時期なら年末価格で普段は1,200円くらいなのが1,700円以上かかった。時間も制限され、1時間以内であれば少し安くなるが、1,700円かけても5時間以内に出なければならない。
 
 鹿児島のように時間を忘れてゆっくりはできない。たださすがに値段に関係なく5時間以上いることはないのであるが……。
 
 先日28日に近所のサウナへ行ったが、年末価格だったこともあり、気合いを入れて入った。サウナは10分×8セット。今季最高を記録した(笑)。
 
 30日も行ってきたが、人の数は半端ではない。三段のサウナ室にスペースは見つからない。20人近い大の男が裸で座る絵は少し異様だった(笑)。
 
 鹿児島では行きつけの温泉は全て温泉協会に入っているので、390円で質の良いお湯に浸かり、サウナで汗を流すこともできる。クラブと提携しているところはいつでも優先で入れるという待遇なので、お金はそんなにかからない。
 
 東京で2回行くのと鹿児島で1か月にかかる温泉代は同じくらいになる。東京の物価の高さを感じる出来事である。
 
 サウナにおけるもうひとつの大きな違いは、東京ではほとんど話しかけられないということ。分かっていても気を使ってくれているせいなのか、年末に3回行ったが話しかけられることはなかった。うち2回は友人の小野伸二選手と一緒であったにもかかわらずだ。
 
 逆に鹿児島では話しかけられない日はなかった。みんな気軽に話しかけてくれ、ユナイテッドの未来は明るいと感じさせる時も多かった。

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