あの202センチの巨漢FWが盟友ロシツキの引退に言及。「ドルトムントに入団した時は子供みたいだったけど…」

2017年12月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「一緒にプレーできたことを誇りに思う」

ドルトムント時代のロシツキ(右)とコラー(左)。このチェコ代表コンビが攻撃の中核を担った。(C)Getty Images

 12月20日、元チェコ代表MFトマシュ・ロシツキ(37歳)が現役引退を表明した。
 
 16年夏に10年間を過ごしたアーセナルを退団し、古巣のスパルタ・プラハに復帰したものの、度重なる怪我でピッチに立つことすらままならず、ついにユニホームを脱ぐ決断に至った。
 
 202センチの巨漢を活かしたCFとして、そのロシツキとともにチェコ代表で活躍し、ドルトムントでも5シーズンに渡って同じ釜の飯を食ったヤン・コラー(44歳)は、「引退するなんて思ってもみなかった」と驚きを隠せなかった。
 
「きっと、ここ数年彼を苦しめてきた怪我のせいでモチベーションを保つのが難しくなったんだろう。気持ちはわかる」と、ロシツキの心中を気遣うコメントを寄せている。
 
「ずば抜けたテクニックと判断力を備え、常にピッチ全体を見渡していた。頭で思い描いたプレーを、ありのままに体現できたんだ。怪我がなければ、世界のトッププレーヤーになっていてもおかしくなかったよ」コラーは盟友への称賛を惜しまない。
 
「ドルトムントに入団した時は、まだ子供みたいだった。でも、驚くようなプレーを毎シーズン見せてくれた。人気も抜群だったけど、サッカーに集中していたね。言葉ではなく、背中でチームを牽引するタイプだった。彼と一緒にプレーできたことを誇りに思う」
 
 最後に、ロシツキの将来についても次のように言及している。

「彼はサッカーをよく知っているし、何より知名度があって言葉もできる。スポーツディレクターが向いてるんじゃないかな。もしスパルタ・プラハが彼を要職に就けないとしたら、それは恥ずべき行為だよ」
 
 ファン、そして同僚からも愛されたロシツキ。その第2の人生に注目が集まる。
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