【クラシコ採点&寸評】MOMは1ゴール・1アシストのメッシ! 最低点は一発レッドのあのDFに

2017年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

R・マドリー――相手の脅威を消す意識が強く、前への意欲と覇気を欠く。

【警告】マドリー=S・ラモス(58分)、マルセロ(82分) バルサ=ヴェルメーレン(18分)、ブスケッツ(87分)
【退場】カルバハル(62分)
【MAN OF THE MATCH】メッシ(バルセロナ)

[リーガ・エスパニョーラ17節]レアル・マドリー0-3バルセロナ/12月23日/サンチャゴ・ベルナベウ

【R・マドリー|採点・寸評】
チーム 5

引き分けで良しのバルサに対し、絶対に勝点3が必要なマドリー。コバチッチとカゼミーロのマークの受け渡しでブスケッツとメッシの中央軸を抑えるスタンスは共有できていたが、相手の脅威を消す意識が強すぎ、前への意欲と覇気に欠いた。全体を押し上げる意識が出はじめたのが後半の途中からというのはあまりにも遅い。70分にバルサがボールを回したシーンではスタンドから強烈なブーイングも。

【特選ギャラリー】クラシコの激闘――2017.12.23

[GK]
1 ケイラー・ナバス 5.5

スアレスの1点目は守備陣が完全に崩されており責任はなし。2失点目のPK直前には、スアレスとの1対1を止める好プレーを見せたが……。

[DF]
2 ダニエル・カルバハル 4(62分退場)

前半から右サイドを押し上げることができず。PKにつながったシーンでは裏を走るスアレスを離し、ライン際のハンドで退場に。試合を決定づけるプレーだった。

4 セルヒオ・ラモス 5
最前線に残るのはスアレスひとりということを考慮すると、全体的にあと2メートルほどはラインを上げたかった。得意のセットプレーでも目立てず。

5 ラファエル・ヴァランヌ 5
中盤に下がるメッシの対処はカゼミーロに任せ、最終ラインでスアレスに集中。S・ラモス同様、よりラインを押し上げて中盤の密度を高めたかった。

12 マルセロ 5
攻撃面で普段の存在感を見せられず。同サイドのS・ロベルトが機を見ての攻撃参加でポイントとなったことを考えると、サイドの支配を譲ったのは明らか。

[MF]
10 ルカ・モドリッチ 5.5

中盤で常にボールを要求し、前へ運ぼうと積極性を見せた。プレー選択にミスはなく中盤は彼頼みの部分もあったが、決定的な崩しは演出できず。

14 カゼミーロ 5.5(71分OUT)
バイタルエリアでメッシを追ってむやみに前へ出ることもなく、スペースは潰していたが、試合の流れを決めた1失点目の場面で同エリアを明け渡したのは、やはり悔やまれる。

8 トニ・クロース 5
53分、前方にC・ロナウドが抜けたシーンでは珍しくパスがカットされるなど、らしさはなかった。対面のパウリーニョが上下に動き存在感を見せたことを考えると、攻撃回数の面でも物足りなかった。

23 マテオ・コバチッチ 5.5(71分OUT)
前半、後方からの組み立て時にはブスケッツの2メートル以内に距離をとり、カゼミーロと声を掛け合いながらマークを受け渡しメッシにもついた。後半はほぼメッシのマンマークに。展開によってタスクを忠実に実行したが、失点シーンではメッシへの意識がマイナスに作用した。
 

次ページR・マドリー――イスコではなくコバチッチという選択。

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