バルサDFが今冬にセリエA移籍か! ユーベとナポリでより熱心なのは?

2017年12月20日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ユーベは代理人ともコンタクト済み。

3年目を迎えたバルサで、相変わらずバックアッパーの立ち位置。A・ビダルは今冬に新天地を求めるか?(C)Getty Images

 アレイシ・ビダルは来年1月にバルセロナを去る可能性がある。エルネスト・バルベルデ新監督の下でレギュラー定着も期待された今シーズンだが、ネウソン・セメドとセルジ・ロベルトの後塵を拝してバックアッパーの域から抜け出せていない。良いオファーがあれば冬のメルカートにも新天地を求めたい気持ちが高まっている。
 
 この右SBの動向を注視しているクラブは少なくない。とりわけイタリアでは、シュテファン・リヒトシュタイナーの衰えもあり、ユベントスが攻守両局面で貢献できる右利きのSBを必要としている。以前からのファーストチョイスはマッテオ・ダルミアン(マンチェスター・U)だが、こちらの獲得は簡単ではない。
 
 同様のプロフィールを持つA・ビダルは、ダルミアンに次ぐ有力候補として、何か月も前からファビオ・パラティチSDのチェックリストに入っている。夏には代理人とファーストコンタクトも済ませている。
 
 A・ビダルの代理人はナポリとも話をしたが、ナポリは今のところ移籍の可能性を打診した程度で、本格的に動く意志は見せていない。とはいえ、ファウジ・グランの故障離脱、クリスティアン・マッジョの衰え、マリオ・ルイの未知数というSB陣の状況を考えると、この冬にもうひとりクオリティーを保証できるSBの獲得に乗り出す可能性はある。
 
 そのクオリティーについては、かつてセビージャ時代にアルメリアからわずか300万ユーロで獲得し、バルセロナに1700万ユーロで売却したモンチが誰よりも良く知っている。ただし、そのモンチが強化部門を仕切るローマは、今のところ興味を示していない。
 
 いずれにしても、A・ビダルはこの冬にセリエAに新天地を求めるかもしれない。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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