C・ロナウドがペレス会長に獲得を進言? 21歳のウインガーを自身の後継者に指名か

2017年12月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

バレンシアでブレイク中のグエデスには、アーセナルなども興味津々。

パリSGでは実力を発揮できなかったグエデスだが、レンタル先のバレンシアでは瞬く間に攻撃の核となり、チームの躍進を支える原動力に。その類稀な才能を開花させつつある大器の動向を複数のメガクラブが追っている。(C) Getty Images

 レアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドが、フロレンティーノ・ペレス会長に自身の同胞であるポルトガル代表のウインガー、ゴンサロ・グエデスの獲得を訴えているようだ。スペイン・メディアの『ドン・バロン』が伝えている。

 現在21歳のグエデスは、ルイス・フィーゴ、シモン・サブロサ、C・ロナウド、ナニなどの名手を輩出してきた「ウイング大国」ポルトガルの新進気鋭。国内では早くから注目され、U-15を皮切りにすべての年代別代表でプレーしてきたスーパーエリートだ。

 母国の名門ベンフィカで17歳にしてトップチームデビューし、17年1月にパリSGに移籍。このフランスの強豪では出場機会に恵まれず、今夏にネイマール、キリアン・エムバペ加入の煽りを受けてバレンシアにレンタルされたが、このスペインの武者修行先でめざましい活躍を見せ一躍脚光を浴びる存在となった。

 移籍マーケットでの人気もうなぎ上り。アーセナルやバイエルンなどいくつものメガクラブが強い興味を示し、来夏には激しい争奪戦が繰り広げられそうだ。

 保有権を持つパリSGとは2021年6月まで契約を結んでいるが、既述のネイマール、エムバペに加え、ドイツ代表のユリアン・ドラクスラー、アルゼンチン代表のアンヘル・ディ・マリア、ブラジル代表のルーカスなど有能なサイドアタッカーがひしめく同クラブに戻っても、居場所を見つけるのは容易ではない。

 さらにパリSG側にしても、グエデスが高値で売れれば願ったり叶ったりだろう。ネイマールとエムバペの獲得のために、今夏に合わせて4億ユーロ(約520億円)を超える天文学的な資金を投じたパリSGは、来年1月と夏の移籍マーケットで数人の主力を売却して収支の帳尻を合わせなければならないからだ。

 さほど重要な戦力ではないうえ、市場価値の高騰により多額の売却益が見込めるグエデスは、換金対象としてまさに格好の選手。金銭面の条件さえ合えば譲渡を拒む理由はない。

 思えばベンフィカ時代から「C・ロナウドの再来」と称されていたグエデス。卓越したスピードと技巧を駆使したドリブルは、まさにこの偉大な先達の若かりし頃を思い起こさせる。

 C・ロナウド自身も、11歳下の同胞にかつての自分を重ね合わせているのかもしれない。
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