【ブンデス日本人の現地評】初ゴールの浅野拓磨、「“皇帝”のパス」見せた酒井高徳に高評価!

2017年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

土曜日にプレーした日本人は鎌田のみ

これまで決定力のなさを指摘されてきた浅野だが、出場11試合目にしてようやく壁をぶち破った。しかし、まだまだ越えなければならないハードルは幾つもある。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第13節では、他に先んじて11月24日(現地時間)に行なわれたハノーファー対シュツットガルト戦(1-1)で、浅野拓磨がブンデス1部での初ゴールをマークした。


 CFとして2試合ぶりに先発に名を連ねた浅野は、24分にこぼれ球を左足で押し込んで先制点をもたらすと、終盤に追いつかれたものの、チームの今シーズン初となるアウェーでの勝点獲得に貢献した。
 
 この活躍に対して『キッカー』誌はチーム単独最高点となる2点を付けるともに、浅野をこの試合のMVPにも選出。「得点者として、コンビネーションプレーヤーとして、動き回って多くの攻撃に参加し、チームの部分的な成功に大きく貢献した」と評価した。
 
 また、地元紙『シュツットガルター・ツァイトゥング』も2点と高評価で、「この小さな日本人は、ハノーファーの守備陣相手に通用した。ゲルト・ミュラーのように先制ゴールを奪い、攻撃的な切り替えの速い試合で、エズジャン、ブレカロとともに納得の出来だった」と記している。
 
 しかし、『ビルト』紙の評価は及第点の3点。「ゲントナーのシュートをGKがセーブミスしたところにいた彼が、冷静に決めた。1部初ゴールだ。しかし、運のない場面が多く、いつも慌ただしく、1対1で敗れることが多かった」と、ゴール以外の部分での物足りなさを指摘した。
 
 翌25日に行なわれた試合で出場した日本人選手は、フランクフルトの鎌田大地のみだった。レバークーゼン戦(0-1で敗北)で68分から途中出場した彼に、『ビルト』は4点を付け、他のメディアでは出場時間が短かったため採点・寸評はなかった。長谷部誠はベンチ入りするも、出場機会は訪れなかった。
 
 シャルケとのダービー(4-4)に臨んだドルトムントの香川真司も長谷部同様、ベンチ入りするも出番なし。マインツはフライブルクに1-2で敗れたが、武藤嘉紀は背中に問題を抱え、メンバーからも外れている。
 
 26日は、ハンブルクの酒井高徳がホッフェンハイム戦でボランチとして先発フル出場を果たし、3-0の勝利に貢献した。
 
『ビルト』、『キッカー』ともに2点と高評価。地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』も「先週のトレーニングで、人知れずベッケンバウアーのようなダイアゴナルパスを練習したに違いない。良かった」と、中盤からのパスの配球を称賛した。

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