【ブンデス日本人の現地評】チーム完敗も香川は及第点、伊藤は今回も好印象! 他選手は軒並み…

2017年11月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻守で良さを見せた「ハイブリットFW」

2トップ、もしくはトップ下として先発出場を果たした香川。チームは下降線を辿っているが、彼の存在感は高まり続けている印象だ。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ第11節最大の注目カードとなったドルトムント対バイエルンの首位攻防戦では、香川真司が先発出場を果たした。自身は前半に決定機を迎えるも決めきれず、68分に途中交代。試合は3-1でバイエルンが勝利した。
 
 決定的なシュートを放ったこともあってか、『ビルト』紙と『キッカー』誌は、ともに及第点の3点を付けている。
 
 また地元紙も好意的に評価し、『ルール・ナハリヒテン』は3.5点で、「バイエルンのDFラインをこじ開けるため、ハイブリットFWとしてオーバメヤンの周囲を動き回った。この日最高のプレーは、ポストの外側を叩いた」と記した。
 
『WAZ』も3.5点を付け、「バイエルンのビルドアップをオーバメヤンとともに阻んだ。ハビ・マルティネスからボールを奪うと、ヤルモレンコにあわや同点という機会を演出した。その後のシュートは、ポストの外側だった」と評価している。
 
 3人の日本人選手が揃って先発したハンブルク対シュツットガルトは、前者が3-1で9試合ぶりの勝利を飾った。
 
 ボランチとして先発したハンブルクのキャプテン酒井高徳は、パスミスが目立ったせいか、『ビルト』も『キッカー』もチーム最低タイとなる4点と、厳しめの評価が並んだ。
 
 地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』では3.5点ながらチーム最低点となり、「恐ろしい試合の入りだったが、後半は良くなった」と立ち上がりの不安定さを指摘している。
 
 右MFとして68分までプレーした伊藤達哉には、『ビルト』が3点、『キッカー』が2.5点と高い評価が下された。地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』も2.5点を与え、「ファン最大のお気に入りは今回、68分までもった。いつものように活き活きしていた」と、プレー時間が伸びたことを喜んだ。
 
 一方、ほとんど何もできなかった浅野拓磨に対して、地元紙『シュツットガルター・ツァイトゥング』は5点を付け、以下のような厳しい内容の寸評を記している。
 
「攻撃的で見せ場がほとんどなかった攻撃的の選手を、どのように評価すれば良いだろう。この日本人が動き回ったのは、ボールが通らないエリアだった。それでは、ジャガーのスピードは活かされない。守備も十分ではなく、彼のサイドでD・サントスは頻繁にフリーになっていた」
 
 なお、『ビルト』と『キッカー』の採点も、ともにチーム最低タイの5だった。

次ページ大迫は時間とともに存在感が薄くなり…

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