「値段はいくらだ?」ナポリ会長が逸材FWに御熱心!

2017年10月27日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

デ・アウレンティス会長は最近も問い合わせをした。

まだプロ2年目ながらすでに高い評価を得ているキエーザ。夏に続き冬にもナポリが狙っている。(C)Getty Images

「フェデリコ・キエーザはいくらするんだ?」
 
 ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長がフィオレンティーナのマリオ・コニーニ会長に送った今夏のSMSは、この1997年生まれの逸材アタッカーにナポリがかなり前からマークしていることを示す証拠だ。元アッズーリFWであるエンリコ・キエーザの息子に、御熱心なのだ。ナポリ会長は最近のインタビューでもこう語っている。
 
「2週間前にも尋ねたんだが、フィオレンティーナはまだ値段を言ってこないんだ」
 
 フィオレンティーナと2021年6月までの契約を残すキエーザをこの冬にも獲得し、攻撃陣の駒不足に悩むマウリツィオ・サッリ監督に選択肢を提供すると同時に、チームをイタリア人の若きタレントで満たし、イタリア代表にとっても中心的な選手供給源にしていくというのが、デ・ラウレンティス会長のアイデアだ。
 
 まだ20歳でイタリアU-21代表のキエーザだが、そのパフォーマンスはすでにトップレベルで通用する水準に達している。ナポリでも即戦力として通用するだろう。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
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