「ガラスの男が最も長く続いたね」「エムバペとほぼ合意していた」サッカー界の注目コメント集

2017年10月26日 遠藤孝輔

冗談っぽく言い表わしてオレンジのユニホームに別れを。

10月10日のスウェーデン戦後にオランダ代表からの引退を表明したロッベン。そのラストマッチでも2ゴールと、輝きは最後まで色褪せなかった。(C)Getty Images

≪注目コメント①≫
「ガラスの男が最も長く続いたね」
発言者:アリエン・ロッベン(バイエルン/元オランダ代表)
 
 オランダ代表で歴代9位の96キャップ、同4位タイの37得点。数字だけを見れば、この選手に負傷癖があったとは想像もつかないはずだ。ロビン・ファン・ペルシやディルク・カイト、ラファエル・ファン・デルファールトなどほぼ同時期にデビューした盟友たちよりも長く代表チームを牽引しつづけたアリエン・ロッベンは、その意外性を冗談っぽく言い表わして、オレンジのユニホームに別れを告げた。
 
≪注目のコメント②≫
「一睡もできなかった」
発言者:シモーネ・ザザ(バレンシア/イタリア代表)
 
 EURO2016準々決勝のドイツ戦で奇妙な助走からPKを外し、世界中で嘲笑の的になったシモーネ・ザザが当時の心境を明かした。その「キャリア最悪の瞬間」を乗り越えたイタリア代表FWは目下、リーガで9戦8発と絶好調。文字通り目の覚めるような活躍ぶりだ。
 
≪注目のコメント③≫
「エムバペとほぼ合意していた」
発言者:ラルフ・ラングニック(RBライプツィヒのスポーツディレクター)
 
 名物スポーツディレクターが明かした移籍交渉を巡る裏話だ。15年2月、当時ブンデスリーガ2部に在籍していたRBライプツィヒは、まだモナコでプロデビュー前でほぼ無名だったキリアン・エムバペの獲得に迫ったという。それが実現しなかったのは、エムバペの父が希望する監督の就任を保証できなかったから。その数か月後、要望通りにラルフ・ラングニックがSDとの兼任で指揮官に就くも後の祭りに。失敗談にも聞こえるが、クラブが誇る目利きの良さを窺わせるエピソードでもある。

≪注目のコメント④≫
「来年からトレーニング再開だ」
発言者:アドリアーノ(無所属/元ブラジル代表)
 
 今年いっぱいでMLSのオーランド・シティからの退団を決め、身の振り方を明かしていない同い年で同胞のカカとは対照的に、元ブラジル代表FWのアドリアーノが現役続行を宣言した。ただ、なぜか練習は年明けから。16年夏のマイアミ・ユナイテッド退団以降は無所属だけに、すぐにでもトレーニングの再開が得策に思えるが……。

文:遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2017.11.02号より加筆・修正
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