大迫擁するケルンも…欧州4大リーグでまだ「未勝利」の4チーム

2017年10月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ブンデスリーガでは2チームが勝利なし。

深刻な得点力不足に悩み低迷するケルン。ここまで1ゴールの大迫は残留に導けるか。(C)Getty Images

 プレミアリーグの第8節では、開幕7連敗中で、そのうえ1ゴールも決めていなかったクリスタル・パレスが、王者チェルシーを破るサプライズを起こしてみせた。
 
 これで欧州4大リーグのうち、プレミアだけは全チームが勝利を挙げたことになったが、その他の3リーグではいまだ勝利がないチームがある。
 
 リーガ・エスパニョーラでまさかの絶不調に陥っているのがマラガだ。2012-13シーズンにはチャンピオンズ・リーグでベスト8に進出し、ここ5年の成績も6位、11位、9位、11位、11位と中位をキープしていたチームが、1分け7敗の最下位と苦しんでいる。
 
 エースのサンドロ・ラミレス(現エバートン)をはじめ、中盤のイグナシオ・カマーチョ(現ヴォルフスブルク)とパブロ・フォルナルス(現ビジャレアル)、守護神イドリス・カメニ(現フェネルバフチェ)など、主力が相次いで退団したのが響き、昨シーズン途中に就任し、15位に沈んでいたチームを立て直したミチェル監督の神通力も通じなくなっている。
 
 第9節は首位バルセロナとのアウェーゲーム。昨シーズンはこのカードで金星を奪っているとはいえ、その再現をするのは極めて難しい状況だ。
 
 ブンデスリーガでは、2チームがいまだに勝利を挙げられていない。17位ブレーメンと18位ケルンだ。
 
 ブレーメンはここまで4分け4敗で勝点4を獲得しているものの、勝ち星を挙げていない。インテルでプレーした経験があり、得点源として期待されたイシャク・ベルフォディルが精彩を欠いているうえ、エースのマックス・クルゼが故障で離脱し、攻撃が機能していないのが最大の原因だ。ここまでリーグワーストタイの3ゴールに終わっている。
 
 だが、より深刻なのは1分け7敗のケルンだ。過去2シーズンで計40ゴールを挙げたアントニー・モデスト(現天津権健)の穴が埋められず、ブレーメンと同じく8試合で3得点と貧打に喘いでいる。3連敗を喫したヨーロッパリーグとの二足のわらじも、もはや負担でしかない状況だ。大迫勇也やジョン・コルドバなどアタッカー陣が奮起し、上昇気流に乗せられるか。
 
 10月22日、ブレーメンとケルンは直接対決で相まみえる。先に初勝利を挙げるのはどちらか。

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