ハイチとのドローに韓国メディアが反応「危機のハリルホジッチ」「もはや東アジアに盟主はいない」

2017年10月12日 ピッチコミュニケーションズ

「日本もワールドカップ開幕までの8か月間は険しい道のりとなる」

韓国メディアは、日本の10月シリーズを「結果論的には発掘も実験も大部分が失敗だった」と分析した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

「日本対ハイチ、劇的な引き分けを記録……実力不足が物議」(『金剛日報』)
 
「"香川が同点ゴール"日本、ホームで"48位"のハイチ相手に3-3ドロー……危機のハリルホジッチ」(『InterFootball』)
 
 ホームでハイチと引き分けた日本の試合結果は、韓国でも報じられている。ハリルホジッチ監督自ら「最悪な試合」と嘆いたこの日の内容については、韓国メディアの評価も辛口だ。
 
『sportalkorrea』は「"劇的な同点ゴール"日本、ハイチとの親善試合を3-3とギリギリの引き分け」と題した記事で、「後半15分に香川を投入して勝利への意地を見せた」と評価しつつ、「頼りない守備と底力不足を露呈し、辛うじて引き分けた」と切り捨てている。
 
「"ホームで3失点"日本、もはや東アジアに盟主はいない」と見出しを打ったのは『SPOTVNEWS』だ。「日本は"弱体"ハイチにホームで引き分けた」と切り出した記事では、「前半の勢いは良かった」としながら、立て続けに3失点して逆転を許したことについて、「後半ロスタイムのゴールがなければ、衝撃的な敗北を喫していた」と綴った。
 
 また、記事は6日のニュージーランド戦も含め10月の強化試合が1勝1分けで終わったことについて、「結果としては悪くなかったが、問題はパフォーマンスだ」と指摘。ロシア・ワールドカップに向けて新戦力を試すために本田圭佑や岡崎慎司を招集しなかったことを振り返りながら、「ハイチ戦に日本は1.5軍と言える戦力で臨んだが優位に立てなかった」「ニュージーランド戦もパフォーマンスがあまり良くなかった。試合終了3分前に倉田が逆転ゴールを決めて得た紙一重の勝利だった」とし、「結果論的には発掘も実験も大部分が失敗だった」と分析している。
 
 特筆すべきは、日本と韓国が置かれた状況を重ねて見る報道が少なくないことだ。
 
『国民日報』は「もどかしいのは日本も同じ…ハイチと"冷や汗"のドロー」とヘッドラインを置いた記事で、「お隣・日本も韓国と同様にロシア・ワールドカップ出場を決めた後から、実力不足に身もだえている」と報道。「日本もワールドカップ開幕までの8か月間は険しい道のりとなる」と伝えている。

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