好調インテルの「ラストピース」、冬にエジルかパストーレを獲得?

2017年10月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

8年ぶりのスクデットへ高まる期待。

ここまで無敗と好調なインテル。1月にさらなる補強はあるのか?(C)Getty Images

 セリエA7節を終えて6勝1分けとスタートダッシュに成功し、首位ナポリと勝点2差の2位タイにつけるインテル。夏の補強は比較的小さな動きに留まったものの、ルチアーノ・スパレッティ新監督がソリッドな守備と縦に速い攻撃を拠り所とする組織的なチームを作り上げ、好調を維持している。
 
 2011-12シーズン以来のチャンピオンズ・リーグ出場権(4位以内)の確保が至上命題ながら、欧州カップ戦がなく国内リーグに集中できるという大きなアドバンテージもあり、当然8年ぶりのスクデット獲得への期待も高まっている。
 
 基本システムは4-2-3-1で、レギュラーが概ね固まってきた。リーグ最少失点(3点)を誇る守備陣は、GKに安定したセーブが光るサミール・ハンダノビッチ、CBにミランダと売り出し中の新戦力ミラン・シュクリニアル。バレンシアから加わったジョアン・カンセロがすぐ故障したこともあり、右SBは引き続きダニーロ・ダンブロージオがレギュラーを務め、左SBは長友佑都とダウベルトが日替わりで使われている。
 
 2000万ユーロ(約25億6000万円)という安くない移籍金でニースから引き抜いたダウベルトは、鋭いクロスなど攻撃面ではそれなりに存在感を発揮しているものの、軽い守備が散見されるうえ、周囲との連携もいまひとつ。とりわけ同格以上の相手には、運動量やアジリティーで上回る長友の起用が、今後は増えていく可能性が高い。
 
 2枚のセントラルMFは、ボルハ・バレロとマティアス・ベシーノのコンビが基本。ともにフィオレンティーナから移籍してきたため阿吽の呼吸で、ボルハはシンプルかつ正確な繋ぎ、ベシーノはアグレッシブな守備と持ち上がりで貢献している。
 
 ボルハをトップ下に回し、昨シーズンにブレイクしたロベルト・ガリアルディーニがベシーノとコンビを組むオプションもあるものの、この2センターだとビルドアップがスムーズでなくなるため、より守備を重視したい場面やターンオーバー時など今のところ限定的だ。
 
 2列目は、左サイドのイバン・ペリシッチ、右サイドのアントニオ・カンドレーバが不動で、トップ下はマルセロ・ブロゾビッチとジョアン・マリアを併用。そして前線には、エースであり、キャプテンでもある大黒柱マウロ・イカルディが構えるという陣容だ。

次ページエジルやパストーレをターゲットに。

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