【移籍市場超速報】ベルギー2部に有望株。モナコからレンタル中の2人の若手に注目

2014年04月18日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ラボールにはナポリ移籍の可能性が。

【モナコ】ブリュッセルFCにレンタル中の若手2人に注目が集まる

 モナコからベルギー2部のFCブリュッセルにレンタル中の若手2人に注目が集まっている。ともに92年生まれのGKマルティン・スルザクとCBジェレミー・ラボールだ。この2人に加えて、ナポリが狙っているカリドゥ・クリバリ(ゲンク)をクライアントに持つ代理人のカリム・アル・モラベットは、次のように語っている。

「ラボールはクリバリ同様ナポリ入りの可能性がある。スピードとアグレッシブネスが最大の持ち味で、ポジショニングの良さも特筆すべきものがある。まだまだ伸びしろを残しているし、セリエAにステップアップするには絶好のタイミングだ。スルザクは今シーズン、ブリュッセルで36試合に出場した。瞬発力と反応性が高く、足下の技術もある。2人とも、マルコ・シモーネが発掘してデビューさせた選手だ。イタリアのクラブはもっとベルギーに注目すべきだ」
【インテル】ロランドの買い取りに向けて動く

 インテルはポルトからレンタル中のロランドの保有権買い取りに向けて動いている。すでに選手サイド(代理人)とは4月14日、完全移籍実現に向けた戦略会議を持った。問題はポルトが800万ユーロ(約11億2000万円)という高い値札をつけてきていること。狙いの落としどころは600万ユーロ(約8億4000万円)前後だろうが、選手サイドとすでに合意に達しているインテルとしては、それを盾にして300-400万ユーロ(約4億2000万-5億6000万円)まで値段を下げて手を打ちたいという目論見がある。

 ロランドとポルトの契約は2015年までで、ロランドに延長の意思はないというのがインテルの強みだ。ポルトとは向こう数日の間にも交渉を持つ見通し。動向が注目される。

【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。

 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。

 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。

 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。

 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。

 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事