【日本代表】"本気"のサウジ戦で起用すべき3人とは? 

2017年09月04日 佐藤俊

サウジ戦はプラスアルファを獲得するためのスタート。

柴崎の持ち味はインサイドハーフで生きるはずだ。(C)SOCCER DIGEST

 ロシア・ワールドカップ最終予選でラストゲームとなるサウジアラビア戦は、日本にとって非常に「おいしい試合」になった。
 
 サウジアラビアは、ロシアに行くためには勝たなければならない。皇太子からも勝利を義務付けた檄が飛んでいるという。そのため死に物狂いで日本に向かってくるだろう。自国あるいは相手国の出場権獲得が掛かった試合は、98年フランス・ワールドカップ第3代表決定戦のイラン戦以来になる。今回は日本がすでに出場権を獲得しているが、試合はあの時同様、非常に厳しいものになるだろうし、こういう試合はなかなか味わえない。
 
 日本は、この1戦をどう戦い、今後のためにどう活かすのか――。
 
 日本はすでにロシア行きを決めているが、キッチリ勝利することが求められる。大事な試合で本気で向かってくる相手にどう対処し、どのような試合運びをして、勝利に結び付けるのか。猛烈な攻撃に押し込まれたなかで、どうやって反撃に転じ、ゴールを奪うのか。それはワールドカップ本番にも通じることになり、親善試合とは比較にならないほど大きな経験値になる。
 
 もうひとつ重要になってくるのが、選手の起用だ。
 
 今回は、これからワールドカップ本番を見据えての戦いになる。つまり現行メンバープラスアルファを獲得するためのスタートになるのだ。ザッケローニ時代で言えば、2013年8月に韓国で開催された東アジア選手権といえば理解しやすいだろうか。この大会で優勝し、結果を出した山口蛍、柿谷曜一朗、森重真人らはブラジル・ワールドカップのメンバーに選出されていった。
 
 オーストラリア戦や過去の試合で出場した選手の力は、ハリルホジッチ監督は十分理解しているはずだ。そこで今回3名、起用してほしい選手がいる。
 
 今、一番ニューカマーが必要なポジションがセンターバックだ。吉田麻也がこれまで全9試合スタメン出場し、パートナーは森重真人、その後は昌子源が務めてきた。センターバックは攻撃陣ほど激しい競争がなく、これまで人材不足が否めなかった。

次ページ柴崎は、現在のチームでどんな化学反応を見せるのか。

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