藤田俊哉氏がVVVから英名門クラブへ移籍! フットボールの本場で目指すものとは?

2017年07月21日 小須田泰二

VVVのリーグ優勝は「本当に感動的な瞬間。一生忘れることはない」。

VVVではコーチとして、オランダ2部リーグ優勝に貢献。「一生忘れることはない」と気持ちを語った。(C) Getty Images

 VVVフェンロをコーチとして1部復帰に導いた藤田俊哉。そのVVVとの付き合いは、じつに3年半になる。ヨーロッパで監督になる、という目標実現に向けて、いかなるステップを踏むべきか。この数か月間ずっと悩み続けてきた藤田が、自身の去就について決断を下した。

 
――◆――◆――
 
――藤田俊哉さんがコーチを務めるVVVフェンロの2部リーグ優勝から約2か月が過ぎました。シーズンオフはどのように過ごしていますか。
 
 シーズンが終わってVVVの優勝記念ツアーがあって、バルセロナのホーム最終戦を観に行った。クラブ旅行というのは初めての経験だったからとても新鮮だった。そのうえ、乾貴士が2ゴールを決めてくれたから、とても充実した旅行になった。いまは日本に戻って家族とゆっくりしているところだよ。
 
――オランダに渡って3年半でリーグ優勝を果たしたことについて、改めてどのような思いを持っていますか。
 
 感動的な出来事、としか言いようがないよね。選手としては経験したことがあったけれど、指導者になっては今回が初めての経験だから。エモーショナルな瞬間だったと、チームメイトのみんなと話したけれど、その言葉どおり、本当に"感動的な瞬間"だった。このことは一生忘れることはないよ。
 
――来季、VVVはエールディビジ(オランダ1部リーグ)で戦います。藤田さん自身はどんなチャレンジをされるつもりですか。
 
 難しい決断だったけれど、今シーズン限りでVVVを退団することを決めた。
 
――いつ頃、決断したのですか。
 
 ずっと前から悩んでいた。VVVのハイ・ベルデン会長とは、自分がこのクラブにやって来た時、「エールディビジへの昇格を目指そう」と約束した。3年半かかってしまったけれど、当初の約束も果たすことができたし、ここで新しい挑戦をする時期なのかな、という気持ちがあった。
 
――新たなチャレンジの舞台は?
 
 イングランドのリーズ・ユナイテッド。プレミアリーグではなく、2部リーグに相当するチャンピオンシップに所属している(昨シーズンは13位)。
 

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