【Q&A】中田英寿、本田圭佑と共通する!? 鎌田大地の「言葉力」

2017年06月29日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

結実させた欧州挑戦への強い想い。謙虚さも魅力。

鳥栖—浦和戦後の壮行セレモニーでは、妻の安莉紗さんから花束を受け取った。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 [J1リーグ16節] サガン鳥栖 2-1 浦和レッズ
6月25日/ベストアメニティスタジアム

 A代表にも、五輪代表にも選ばれず、U-20ワールドカップも経験していない。それでも鎌田大地は鳥栖での2年半、己の鍛錬を続けながらチームプレーの醍醐味をも吸収し、大きく成長を遂げた。以前から欧州挑戦の目標を掲げるなか、フランクフルトへの移籍を実現させた。
 
 10代からJリーグ在籍2年半で実績を残して欧州4大リーグに渡ったアタッカーは、11年の宇佐美貴史(G大阪→バイエルン)、06年の森本貴幸(東京V→カターニャ)以来となる。他に4大リーグ以外で高卒2年半のタイミングで海外リーグに移籍した選手として、南野拓実(C大阪→ザルツブルク)、久保裕也(京都→ヤングボーイズ)が挙げられる。
 
 また、ポジションやフィニッシュに関わるプレースタイルに加え、強気で独特な発言をするところで、中田英寿や本田圭佑と比較されることもある(ちなみに、そのふたりは高卒3年半で海を渡っている)。
 
 ただ、常に謙虚さがあるところもまた、この弱冠20歳のチャレンジャーの魅力に挙げられるだろう。Jリーグラストマッチとなった16節の浦和戦後、鎌田大地が試合後にミックスゾーンで語ったコメントをまとめる。
 
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――フランクフルトからの移籍話は、いつ頃届いたのでしょうか?
「興味があるという話は聞いていましたが、オファーが届いたのは本当に最近でした」
 
――オファーが届いた時の率直な気持ちは?
 

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