【名古屋】連敗ストップに安堵する佐藤寿人。「僕らは昇格争いのトップに戻らなくてはいけない」

2017年06月26日 本田健介(サッカーダイジェスト)

ゴールこそ奪えなかったが――。

リーグ戦では6試合ぶりに先発した佐藤。試合後にはサポーターと喜びを分かち合った。(C)SOCCER DIGEST

[J2リーグ20節]名古屋2-0長崎/6月25日/パロ瑞穂
 
 ホームで長崎と対戦した名古屋は2-0で勝利し、リーグ戦の連敗を3でストップした。試合後、安堵の表情を浮かべたのは6試合ぶりに先発した佐藤寿人だ。
 
「(リーグ戦での勝利の)瞬間は久しぶりでしたが、やはり良いもの。雨の予報のなか、たくさんの人が来てくれて、喜びを分かち合えたのは自分たちのモチベーションにもなります」
 
 長崎戦は負けられない試合だった。2012年に現行のプレーオフ制度が始まって以来、4連敗したクラブは昇格できないという不吉なデータがあった。それだけに喜びはひとしおだ。

 この日、53分までプレーした佐藤はゴールこそ奪えなかったが、34分には内田健太のFKに飛び込んで相手のオウンゴールを誘発した。
 
「触ろうと思えば触れたましたが、キーパーが広島で一緒にやっていた増田(卓也)だったので、出てくると思いました。ただ、自分が決めてウッチー(内田)にアシストを付けてあげたかった」
 
 そう苦笑いしつつ、試合前にJ1・J2での通算500試合出場を祝福された(17節の金沢戦で達成)キャプテンはここからの巻き返しも誓う。
 
「僕らはもう一度、昇格争いのトップに戻らなくてはいけない。状況を難しくしてしまったのは自分たち。だからこそ、責任を感じながら取り返す必要がる。次は湘南戦。どういう戦いができるか。チームとして良い準備をしたい」
 
 次節を終えれば、リーグ戦は折り返しとなる。昇格争い生き残りへ「続けることが大事」と意気込みながら佐藤はスタジアムを後にした。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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