【岩本輝雄のオタクも納得!|番外編】欧州サッカー現地観戦で痛感した世界と日本の差

2017年06月03日 岩本輝雄

バイエルンはチームとしての完成度が高い。

局面の打開力に優れるリベリ。必ず前向きでボールを受けようとするアクションが見事だった。(C)Getty Images

 ヨーロッパでのサッカー生観戦。時間を見つけては現地に出向いて、世界のトレンドを肌で感じる。仕事ではなく、自分でチケットを買って、スタンドで観る。自腹での"ヨーロッパ詣で"は、かれこれ今年で11年目になるけど、こんなことしている元日本代表は、俺ぐらいじゃないかな(笑)。
 
 今回、まずは4月13日のバイエルン対マドリーでスタートして、その週末に、バルサBの試合を観てから、バルサ対ソシエダを観戦。翌日に、バルサのフットサルチームのゲームにも足を運び、翌週にマドリー対バイエルンの延長戦を堪能し、バルサ対ユーベでフィニッシュ。いつものようにタイトな日程だったけど、充実した時間を過ごせたね。
 
 CLのチケット代は10万以上。その分、前から2列目とか良い席が取れたけど、今年の準々決勝は、絶対に見なければいけないと思った。
 
 個人的に注目しているのは、バイエルン。自分の中では世界で一番強いと思っていて、その次に僅差でユーベ、それからバルサ、マドリーと続く感じかな。
 
 周知のとおり、バイエルンはベスト4に行けなかったけど、チームの完成度は本当に高い。準々決勝でレアルに勝てなかったのは、レフェリーのジャッジに左右された部分があったはずだし、ビダルがファーストレグの前半終了間際のPKを決めていれば……ね。
 
 バイエルンは、組織がしっかりしているうえに、個も強い。特に、リベリの局面の崩し方は素晴らしいよね。彼は、絶対に相手を背負った状態でボールを受けない。味方に預けてからリターンをもらうとか、必ず前向きの状態で受けるようにする。そのアクションが本当にスムーズかつスピーディだった。
 
 得点パターンも多彩。例えば、バルサは完璧に崩し切ろうとする傾向が強いよね。打てる場面でも、よりゴールの確率を高めるためか、パスを選択する場面が少なくない。
 
 でもバイエルンは、良い意味で、そこまでのこだわりがない。チャンスと思えば積極的にミドルを打つし、レバンドフスキがいるからセットプレーも脅威。つまり、バイエルンはどこからでも、どんな形でもゴールを奪える力が、他の3チームと比べて、頭ひとつ抜けていると思っている。

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