「陰のMVP」は最多クリアを記録したアーセナルのベテランCB! FAカップ決勝をデータで振り返る

2017年05月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

今シーズン初先発でまさに大仕事を。

FAカップ決勝のフォーメーション図&結果。 (C) SOCCER DIGEST

[FAカップ決勝]アーセナル 2-1 チェルシー/5月27日/ウェンブリー
 
 アーセナルが史上最多13回目の優勝を成し遂げたFAカップ決勝。プレミアリーグ王者のチェルシーを相手に序盤から主導権を握り、内容でもロンドンの宿敵に完勝を収めた試合だった。
 
 アーセナルで際立っていたのは、ボールサイドに頻繁に顔を出したメスト・エジルだろう。キーパス(3本)とボールタッチ数(87回)でチーム1位、パス本数(72本)とドリブル成功(2回)で同2位にランクインするなど、ゴールやアシストこそなかったものの攻撃の中心を担っていた。
 
 守備陣では、怪我による欠場を余儀なくされたロラン・コシエルニーやスコドラン・ムスタフィに代わって3バックのセンターを任されたペア・メルテザッカーの奮闘を忘れるべきではない。今シーズン初先発とは思えない落ち着き払ったプレーで、チェルシーの攻撃に冷静に対応した。
 
 7回を記録したクリアは両チームを通じて最多。ブランクを感じさせずにすんなりとチームに溶け込み、重要な仕事をやってのけたベテランの活躍なしに、優勝はありえなかった。陰のMVPだろう。
 

≪チームスタッツ≫
■ボールポゼッション
アーセナル(52.3%) - チェルシー(47.3%)
 
■パス総数
アーセナル(487本) - チェルシー(432本)
 
■パス成功率
アーセナル(82%) - チェルシー(79%)
 
■シュート数
アーセナル(16本) - チェルシー(18本)
 
■枠内シュート数
アーセナル(6本) - チェルシー(5本)
 
■タックル成功
アーセナル(23回) - チェルシー(25回)
 
■クリア
アーセナル(24回) - チェルシー(18回)
 
■インターセプト
アーセナル(17回) - チェルシー(13回)
 
■空中戦勝利
アーセナル(15回) - チェルシー(17回)
 
 
≪個人スタッツ(TOP3)≫
■シュート数
[アーセナル]
1位 サンチェス(4本)
2位 ラムジー(3本)
3位 ベジェリン(2本) 他3人
 
[チェルシー]
1位 D・コスタ(5本)
2位 ペドロ(4本)
3位 モーゼス(3本)
 
■パス本数
[アーセナル]
1位 ジャカ(73本)
2位 エジル(72本)
3位 チェンバレン(51本)
 
[チェルシー]
1位 アスピリクエタ(57本)
2位 D・ルイス(52本)
3位 カンテ(48本)
 
■キーパス(シュートに繋がったパス)
[アーセナル]
1位 エジル(3本)
   ジルー(3本)
3位 サンチェス(1本) 他2人
 
[チェルシー]
1位 アザール(4本)
2位 ペドロ(3本)
3位 D・コスタ(2本) 他1人
 
■ドリブル成功
[アーセナル]
1位 チェンバレン(2回)
   エジル(2回)
3位 ベジェリン(1回) 他3名
 
[チェルシー]
1位 アザール(4回)
   ペドロ(4回)
3位 マティッチ(3回)
 
■ボールタッチ数
[アーセナル]
1位 ジャカ(87回)
   エジル(87回)
3位 チェンバレン(67回)
 
[チェルシー]
1位 アスピリクエタ(72回)
2位 カンテ(66回)
3位 M・アロンソ(64回)
 
■インターセプト
[アーセナル]
1位 ベジェリン(3回)
   モンレアル(3回)
   サンチェス(3回)
 
[チェルシー]
1位 M・アロンソ(4回)
2位 アスピリクエタ(2回)
   カンテ(2回) 他1人
 
■クリア
[アーセナル]
1位 メルテザッカー(7回)
   ホールディング(7回)
3位 モンレアル(3回) 他1人
 
[チェルシー]
1位 D・ルイス(4回)
   M・アロンソ(4回)
3位 カンテ(3回) 他1人
 
■タックル成功
[アーセナル]
1位 モンレアル(4回)
2位 ジャカ(3回)
   ラムジー(3回) 他1人
 
[チェルシー]
1位 アスピリクエタ(7回)
2位 カンテ(6回)
3位 M・アロンソ(4回)
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