【日本代表|ポジション別序列】焦点は吉田の相棒。4バックの実績では昌子に分があるが…|GK&DF編

2017年05月26日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

メスで先発を勝ち取った川島は文句なしのファーストチョイス。

6月シリーズに挑む25名が発表。宇賀神、三浦、加藤の3人が初招集となった。写真:田中研治

 5月25日、日本協会はキリンチャレンジカップ2017のシリア戦と、ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦に臨む日本代表のメンバー25名を発表した。
 
 今回の6月シリーズでは、日本はまず7日にホームにシリアを迎え、6日後の13日にアウェーでイラクと戦う。
 
 日本は現在、最終予選の7試合を終え、5勝1分1敗の成績でサウジアラビアと勝点16で並ぶも、得失点差で上回りグループ首位に立つ。次のイラク戦で勝点3を積み上げれば、「最終予選突破に向けて大きな一歩になる」(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督)だけに、難しいアウェーゲームといえども、是が非でも勝利が欲しい。
 
 そのイラクを想定したゲームが、シリア戦だ。指揮官は「イラクに似ている。フィジカルとアグレッシブさを備えた相手で、守備のデュエルも強い。我々にとって良いテストになる」と語る。万が一、プレーオフに回る事態になれば、そこで対戦することもあるかもしれない相手に対して、ハリルジャパンはどんな戦いを見せられるか。
 
 発表されたメンバーは、3人のGKと、22人のフィールドプレーヤーの計25名。ここでは、基本システムの4-3-3に沿って、GKとDFの序列を考察していく。
 
【GK】
◎川島永嗣(メス)/〇東口順昭(G大阪)/△中村航輔(柏)
 
 ファーストチョイスは川島で決まりだろう。所属するメスでは、加入当初は第3GKだったが、4月以降はレギュラーを勝ち取り、好プレーを披露。東口もG大阪で好調を維持しているが、実績や経験で上回る川島の優位性は揺るがない。
 
 一方、これまで常連だった西川周作(浦和)、林彰洋(FC東京)は選外に。ハリルホジッチ監督は「今は彼らのパフォーマンスに満足していない」とその理由を説明し、代わって招集されたのが中村だ。昨年10月に実施された代表候補のGK合宿にも呼ばれている柏の若き守護神は、トレーニングを通じて序列を覆すようなアピールができるか注目だ。
 
※凡例:◎=スタメン候補 ○=準レギュラー △=三番手
 
【日本代表PHOTO】シリア戦、イラク戦に向けたメンバー25人

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